TextBoxからBindingSourceへバインディングしてデータベースの情報を表示できるようにします。
事前準備
- こちらの記事を参照して、BindingSourceをフォームに追加しプロパティの設定をしてください。
- フォームにTextBoxを3つ、Buttonを2つ配置します。
バインドの手順
テキストボックスを選択しプロパティウィンドウを表示します。"(DataBindings)"プロパティを開き内部の"Text"のコンボボックスを開きます。下図のドロップダウンリストが表示されますので、bindingSourceのインスタンス名のノードを開き、フィールドを選択します。今回の例ではテーブルに3つのフィールドがあるため、それぞれのテキストボックスにそれぞれのフィールドをバインドします。
"(DataBindings)"プロパティの右側にある"..."ボタンを押して、[フォーマットと詳細バインド]ダイアログを用いても設定できます。
3つのテキストボックスをBindingSourceのフィールドにバインドできました。
コードの記述
下記のコードを記述します。
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.ComponentModel;
using System.Data;
using System.Drawing;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;
using System.Windows.Forms;
namespace SimpleDataSet
{
public partial class FormMain : Form
{
public FormMain()
{
InitializeComponent();
}
private void FormMain_Load(object sender, EventArgs e)
{
simpleProductTableAdapter1.Fill(myDataSet1.SimpleProduct);
}
private void button1_Click(object sender, EventArgs e)
{
bindingSource1.MovePrevious();
}
private void button2_Click(object sender, EventArgs e)
{
bindingSource1.MoveNext();
}
}
}
解説
private void FormMain_Load(object sender, EventArgs e)
{
simpleProductTableAdapter1.Fill(myDataSet1.SimpleProduct);
}
にて、TableAdapterのFill()メソッドを呼び出してテーブルのレコードをすべて取得します。
private void button1_Click(object sender, EventArgs e)
{
bindingSource1.MovePrevious();
}
Button1がClickされた場合は、BindingSourceコンポーネントのMovePrevious()メソッドを呼び出しひとつ前のレコードに切り替えます。
private void button2_Click(object sender, EventArgs e)
{
bindingSource1.MoveNext();
}
Button2がClickされた場合は、BindingSourceコンポーネントのMoveNext()メソッドを呼び出し次のレコードに切り替えます。
実行結果
プロジェクトを実行します。実行すると下図のウィンドウが表示され、テキストボックスに最初のレコードの値が表示されます。
button2をクリックするとテキストボックスの値が次のレコードに切り替わります。
button1をクリックすると手前のレコードの値がテキストボックスに表示されます。
補足
こちらの記事のように、DataSetへバインドした場合、データセットには現在のレコードなどの概念がないため、次のレコードや前のレコードを表示することはできません。
著者
iPentecのメインプログラマー
C#, ASP.NET の開発がメイン、少し前まではDelphiを愛用
最終更新日: 2023-12-04
作成日: 2012-09-20