.NET 5/6/7/8 アプリケーションでデータセットを利用するためのデータセット定義ファイル(xsdファイル)を作成する手順を紹介します。
こちらの記事ではDataGridView設置時に自動的にデータセットを作成しましたが、この記事では手動でデータセットを作成する手順を紹介します。
xsdファイルとは
DataSetのためのスキーマを定義するXMLファイルです。(XML Scheme Definition)
xsdファイルを定義しておくことで型付のDataSetを利用できます。
作成手順
[ソリューションエクスプローラー]でデータセットを追加したいプロジェクトのノードをクリックして選択します。
右クリックしてポップアップメニューを表示します。メニューの[追加]の[新しい項目]をクリックします。
[新しい項目の追加]ダイアログが表示されます。
中央の項目のリストから[DataSet]の項目をクリックして選択します。ダイアログ下部の[名前]テキストボックスにデータセットのxsdファイルの名前を設定します。
今回はデフォルトの"DataSet1.xsd"とします。設定ができたらダイアログ右下の[追加]ボタンをクリックします。
データセットが作成され、下図のデータセット デザイナーの画面が表示されます。
データセットデザイナーのエリアで右クリックします。下図のポップアップメニューが表示されますので[追加]メニューの[TableAdapter]の項目をクリックします。
[TableAdapter 構成ウィザード]のダイアログが表示されます。
[アプリケーションがデータベースへの接続に使用するデータ接続を指定して下さい。]のコンボボックスでデータベースの接続を選択します。接続が無い場合や新しい接続を作成する場合はコンボボックス右側の[新しい接続]ボタンをクリックして新しい接続を作成します。
[この接続文字列にはデータベース接続に必要な重要情報(例:パスワード)が含まれています。接続文字列内に重要な情報を保存するとセキュリティ上の問題が発生する可能性があります。接続文字列にこの重要情報を含めますか]の設定をします。
今回はシンプルにするため[はい、重要情報を接続文字列に含めます]のラジオボタンにチェックをします。チェック後[次へ]ボタンをクリックします。
[コマンドの種類を選択]画面が表示されます。今回は[SQL ステートメントを使用]を選択します。ラジオボタンをチェックし[次へ]ボタンをクリックします。
[SQL ステートメントの入力]画面が表示されます。
レコードを取得するためのSQL文を入力します。クエリをGUIで作成するためのクエリ ビルダーを利用する場合はクエリ入力ボックスの右下の[クエリ ビルダー]ボタンをクリックします。」
GUIでクエリを作成するクエリ ビルダーのウィンドウが表示されクエリの作成ができます。
SQL文を設定できたら[次へ]ボタンをクリックします。
[生成するメソッドの選択]画面が表示されます。メソッド名を設定します。今回はデフォルトの値を利用します。[次へ]ボタンをクリックします。
[ウィザードの結果]画面が表示されます。ウィザードによってSQLのステートメントやメソッドが生成されます。[完了]ボタンをクリックしてウィザードを終了します。
データセットデザイナーの画面に戻ると、DataTableとTableAdapterが作成されています。
![](https://resources.ipentec.com/document/image/csharp-database-create-dataset-dot-net-5-13?width=760)
また、ソリューションエクスプローラーのファイル一覧に "DataSet1.xsd" ファイルが作成されています。
著者
iPentecのメインプログラマー
C#, ASP.NET の開発がメイン、少し前まではDelphiを愛用
最終更新日: 2023-12-04
作成日: 2021-05-17