耳の大きさと位置について
耳の大きさと位置について紹介します。
概要
頭部の描画やあたりを取る際に耳の位置と大きさをどの程度にするか決める手順を紹介します。耳の位置は絵柄により場所が変わるため、いろいろなアレンジができます。
基本
スタンダードな耳の位置の置き方を紹介します。
正面から
今回は四角形で頭部のあたりを取ります。上部の正方形部分が頭部の上部、下の部分があごになります。
耳の位置は頭部全体の高さの半分の位置が耳の穴になるイメージです。
耳の大きさは、耳の下からあごの先までが耳の縦の長さと同じか、ちょっと長くなる程度、耳の上から頭頂部までは耳の縦の長さより1.3~1.5倍程度長くなる程度の大きさにします。下図の例の場合、少し耳が小さいかもしれません。
耳の大きさを大きく修正します。
頭部の外形を描きます。仮置きした耳の位置より頭部の輪郭が内側になるので、耳の位置をずらします。
耳を描きます。
実線を取り出して完成です。
今回の例では先に耳を仮置きで描きましたが、先に頭部の外形を描いた後で、耳の位置を測って書いてしまうのも良いかと思います。
横から
横からの場合の例です。
先の例と同様に四角形で頭部のあたりを取ります。上部の正方形部分が頭部の上部、下の部分があごになります。
耳の位置は頭部全体の高さの半分の位置が耳の穴になるイメージです。
今回は少しだけ耳の位置を下げます。耳の位置は頭部の側面の半分より後ろになります。
耳の大きさを調べます。耳の縦の長さが、耳の下端から顎までの長さとほぼ一致しています。耳の上端から頭頂部までは耳の長さよりちょっと大きい程度です。大きさもよさそうです。
外形を描きます。
実線を取り出して完成です。
斜め視点
斜めからの場合です。
立方体で頭部のあたりを取ります。上部の立方体部分が頭部の上部、下の部分があごになります。
耳の位置は頭部全体の高さの半分の位置が耳の穴になるイメージです。耳の位置は頭部の側面の半分より後ろになります。
耳の大きさを調べます。耳の縦の長さが、耳の下端から顎までの長さとほぼ一致しています。耳の上端から頭頂部までは耳の長さよりちょっと大きい程度です。大きさもよさそうです。
外形を描きます。
実線を取り出して完成です。
デフォルメを強くする場合 (萌え絵など)
デフォルメを強くしてかわいいく見せる場合は耳の位置を下げます。
ボックスで頭部のあたりを取ります。
外形を下書きして耳の位置を入れます。上記の通常の位置では下図の場所になります。
デフォルメを強くする場合は、耳の位置を下げます。頭部全体の高さの半分の位置より下に耳を配置します。
耳の位置が下がるため、目の位置も下がります。
実線を描画します。目の位置が下がり頭部が大きくなるため、幼く見えます。
通常の耳の位置の場合は、目の位置が下図の位置になります。耳を下げた場合より目の位置が上になります。
顔の長さが縦に長くなったように見え、ややリアルな絵柄になります。
著者
挿絵などのお絵描き担当。以前はオタクライフにどっぷりつかっていたが、最近は体力が衰えたためかやや引き気味。
現在も趣味で細々と制作活動中。