表情の書き方・表情のつけかた

この記事では、顔の塗り方、顔の陰影のつけ方を紹介します。
イラストや漫画用の書き方の紹介記事です。写実の正確さよりもそれらしく見えるものを描く方法です。

基本方針

漫画やイラストでの描画では書き方をパターン化しておいたほうが手早く書けますので、それぞれの表情をパターン化して覚えます。

基本

下図を基本のテンプレートとして利用します。もちろん下図ほどシンプルにしないものを利用しても良いです。
今回の例で使用する線は、「眉毛」、「上瞼、「下瞼」、「口」の4つです。鼻は位置決めのために書いてありますが、表情によって変わらないものとします。瞳を書くと瞳に目が行ってしまうため、今回は瞳は描画しません。


もう少し細かい表情を出す場合の例として、上瞼の上にこめかみの線を使う場合もあります。

笑っているパターン

眉毛、上瞼をアーチ状に書き、口の口角を上にあげると笑った表情になります。

怒っているパターン

眉毛を吊り上げ、口の口角を下げる(または、下唇を出す)と怒っている表情になります。


口を開けていてもそれらしく見えます。

無表情のパターン

眉毛、上瞼、口を水兵に描画すると無表情になります。


目を書く場合、下図のパターンで利用されることがよくあります。


左右非対称に書くパターンもあります。何か納得いかない、といった表情にも利用できます。

困った・悲しい表情のパターン

困った、悲しい表情はほぼ同じパターンです。眉毛を下げ、口の口角を下げる(または、下唇を出す)と困った表情や悲しい表情になります。

痛い、大泣き、大笑いのパターン (目を閉じている)

眉毛、上瞼の線をつり上げて書くと、大泣き、大笑い、痛い場合の表情になります。


泣いている、目を閉じているパターン

上瞼の線を逆アーチ形に書くと、目を閉じている表情になります。


眉毛を下げると泣いているような表情になります。

そのほか

よくわからない微妙な表情も表現できます。

顔への描画

表情が決まったら、顔のあたりに描画します。



応用編

先の基本編での眉や、瞼、口にくわえて目を使って表情を出すこともできます。

瞳の位置、大きさによる表情

瞳の位置と大きさである程度の表情を出すことができます。

基本の図として下図を利用します。


瞳の位置を上に寄せて書いた場合は、上目遣いになり、睨んでいるような表情になります。


瞳の位置を中央に書き、瞳の大きさを小さくした場合、びっくりした、驚いた表情になります。(または正気でない表情)


瞳の位置を下に下げた場合は、気弱な表情になります。


瞳を大きく書いた場合は、明るい、もしくは涙目の表情になります。


瞳をゆがめて書き、涙目、潤みを表現するパターンもあります。

瞼の位置による表情

瞼の位置を変えることで表情付けができます。

瞼を大きく開けた場合は明るい表情になります。


瞼をやや下げた場合は、暗めの表情になります。


瞼をさらに下げ、目を閉じる状態に近い場合は、また違った表情になります。

著者
挿絵などのお絵描き担当。以前はオタクライフにどっぷりつかっていたが、最近は体力が衰えたためかやや引き気味。
現在も趣味で細々と制作活動中。
掲載日: 2016-05-08
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