ディスプレイス モディファイヤの結果を鮮明にする方法を紹介します。
概要
こちらの記事では、ディスプレイすモディファイヤを使用して、オブジェクトに凹凸を付けました。
凹凸が少ない場合や変化が少ない場合はあまり問題にはなりませんが、凹凸が急な場合や、細かい凹凸が多い場合にポリゴンの粗さが目立つ場合があります。
この記事では、ディスプレイス モディファイヤの結果を鮮明にする方法を紹介します。
準備
ディスプレイス用の画像を準備します。今回は下図の画像を用意します。
シーンに円柱を作成します。高さセグメントと側面セグメントの値を"64"で作成しています。
作成後、円柱にディスプレイス モディファイヤを適用します。ディスプレイス用の画像に先に準備した画像を指定します。
ディスプレイス モディファイヤの適用の詳細は
こちらの記事も参照してください。
ディスプレイス モディファイヤのパラメーターは[強度] 2、[マップ]の形状は"円柱状"、[Uタイル]の値を"4"としています。
レンダリングします。下図の結果になります。セグメント数が少ないため、ポリゴンの粗さが目立ちます。
ディスプレイスメントの結果を鮮明にする
ディスプレイス モディファイヤの結果を鮮明にするために、メッシュの数を増やします。
高さセグメントと側面セグメントの値を"64"から"640"に変更します。セグメント数が増え結果が鮮明になります。
レンダリングします。鮮明な形状になりました。
ポリゴン数を減らす
鮮明な結果になったのは良いですが、セグメント数が非常に多いため、ポリゴン数が多いです。
ポリゴン数を減らす処理をします。
円柱を選択しコマンドパネルの[修正]タブをクリックして選択します。[モディファイヤリスト]のドロップダウンリストボックスをクリックしリストの[最適化]の項目をクリックして選択します。
[最適化]モディファイヤが適用され、ポリゴン数が削減されます。
レンダリングします。ポリゴン数を減らしたことでポリゴンの向きが本来の向きと異なり、黒くなっている箇所がありますが、ポリゴン数は減らせています。
結果
最適化モディファイヤにより、90%ポリゴン数を削減できます。
| ポリゴン数 |
元のジオメトリ | 820,480 |
最適化モディファイヤ適用後のジオメトリ | 81,556 |
ポリゴン数について
ポリゴン数の調査方法は
こちらの記事を参照してください。
補足:さらに品質を良くしたい場合
Retopolgy モディファイヤを利用するとさらに品質の良いポリゴン削減ができます。詳細は
こちらの記事を参照してください。
著者
iPentecのメインデザイナー
Webページ、Webクリエイティブのデザインを担当。PhotoshopやIllustratorの作業もする。
最終更新日: 2022-09-25
作成日: 2022-09-25