Retopology (リトポロジ) モディファイヤを利用してポリゴン数を削減する手順を紹介します。
概要
こちらの記事では、
最適化モディファイヤを利用して、ディスプレイス モディファイヤの結果からポリゴン数を減らす手順を紹介しました。
ポリゴン数は大幅に減らせますが、一部の面の向きが当初の向きと異なり、黒くなってしまう部分が発生します。
この記事ではより高度なポリゴン数削減ツールである、リトポロジモディファイヤを利用して、品質の高いポリゴン削減モデルを作成する
手順を紹介します。
準備
こちらの記事で紹介している、ディスプレイス モディファイヤを利用したオブジェクトを作成します。
手順
ポリゴン数を削減したい、ジオメトリオブジェクトを選択し、コマンドパネルの[修正]パネルの
[モディファイヤリスト]のドロップダウンリストボックスをクリックし、リストの[Retopology]の項目をクリックして選択します。
モディファイヤスタックの枠に[Retopology]モディファイヤが追加されます。
Retopologyモディファイヤのパラメーターはデフォルトのままとしますが、
今回のオブジェクトの場合、Face Count数は5,000では足りないため、80,000に変更します。
Face Countの値を変更後、[Compute]ボタンをクリックします。
ポリゴンの削減処理が始まります。ボタンの下のプログレスバーが進行状況を表示します。
リトポロジの演算には時間を要します。今回のオブジェクトの場合でも5分ほど時間がかかります。
ポリゴンが削減された結果が表示されます。
こちらが削減前のポリゴンの状態です。
結果
Face Count 80,000
Face Count 80,000の場合です。Face Count数で80,000のため、三角形ポリゴンは倍の160,000をめどに削減が実行されたようです。
| ポリゴン数(三角形ポリゴン) |
元のジオメトリ | 820,480 |
Retopolyモディファイヤ適用後のジオメトリ | 159,110 |
リトポロジーモディファイヤ適用後のジオメトリのレンダリング結果です。
下図は元のオブジェクトのレンダリング結果です。ほとんど違いが無いことが確認できます。
ポリゴン数について
ポリゴン数の調査方法は
こちらの記事を参照してください。
Face Count 40,000
Face Count 40,000の場合です。
| ポリゴン数(三角形ポリゴン) |
元のジオメトリ | 820,480 |
Retopolyモディファイヤ適用後のジオメトリ | 79,818 |
リトポロジーモディファイヤ(Face Count 40,000)適用後のジオメトリのレンダリング結果です。80,000と違いが判らない程度です。もっと減らせそうな印象です。
著者
iPentecのメインデザイナー
Webページ、Webクリエイティブのデザインを担当。PhotoshopやIllustratorの作業もする。
最終更新日: 2022-09-25
作成日: 2022-09-25