Panasonic LEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4 ASPH. H-X012 のレビュー

Panasonic LEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4 ASPH. H-X012 のレビューです。

購入のきっかけ

Panasonic から広角の明るいレンズが登場しました。12mmとスナップでは非常に使いやすい画角のため、M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0 からのアップグレードによさそうだ、とのことで入手することにしました。
ライカMでのレンズ、ライカズミルックスM f1.4/24mm ASPH. (Leica SUMMILUX M f1.4/24mm ASPH. )と同等のものがマイクロフォーサーズ機で利用できる期待感も高いです。

購入

Amazonで購入できます。

パッケージ

パッケージは下図です。


ふたは縦置きにして開ける構造になっています。


開くと小物が入った箱があります。箱を取り出します。


箱の下にレンズ本体が梱包されています。

梱包物

下図が梱包物一式です。マニュアル、保証書、レンズケースとフードの入ったボックス、レンズ本体です。

レンズケース

レンズケースとレンズフードは下図のボックスに梱包されています。


こちらがレンズフードとケースです。


レンズケースの外観です。

レンズフード

レンズフードの外観は下図です。

レンズ外観

レンズの外観は下図です。


Panasonicレンズ特有の焦点距離の入ったオレンジのナンバーも刻印されています。


レンズ面です。"LEICA"の文字がプリントされています。


マニュアル、オートフォーカス切り替えスイッチもあります。


絞りリングがあります。



レンズフードを取り付けた状態の外観は下図です。レンズフードを逆向きに取り付けて収納状態にすることもできます。


マウント部分です。マウンターは金属製です。

レンズフィルタ

Marumi EXUSレンズプロテクト

MarumiのEXUSレンズプロテクトを付けた場合は下図の外観になります。厚さが薄いため目立ちにくいです。


フィルタはこちらになります。フィルタの径は62mmです。


フィルタの外観は下図です。



フィルタはAmazonでも購入できます。

大きさの比較

M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0との比較です。明るいレンズのため、口径も大きく、レンズのサイズもかなり大型になっています。
重量もM.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0が130gに対し、LEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4は382gあり、250gも重いです。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO との比較です。

レンズの径はほぼ同じです。フィルタの径もφ62mmで同じサイズのフィルタが利用できます。レンズの長さはLEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4のほうが1cmほど短いです。重量はほぼ同じです。カタログスペック的には、LEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4のほうが50g軽くなっています。


レンズフードをつけた状態の比較です。M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO のほうが、レンズフードが大きいため長さはLEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4 のほうが短くなりコンパクトです。

レンズ装着時の外観

Olympus E-M1

E-M1に取り付けた状態の外観です。ちょうどよいバランスです。


Olympus E-M5

E-M5に取り付けた状態の外観です。本体に対して、ちょっとレンズが大きい印象ですが、使いにくいほどではないです。


使用感

今回Olympus E-M1に取り付けて利用しましたが、問題なく利用できます。ただし、絞りリングは機能しません。AF/MF切り替えスイッチは機能します。ピントリングは問題なく動作します。

最短撮影距離

M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0と最短撮影距離の違いを比較します。ペンギンの置物にピントが合う距離ぎりぎりまで近づきます。
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LEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4 ASPH.

Olympus E-M1 F/1.4 1/60秒 ISO-200 } #designer(style="width:45%;float:left;margin-left:10px;margin-right:10px;"){

M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

Olympus E-M1 F/2 1/60秒 ISO-200 } #designer(style="clear:left"){}
LEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4 ASPH.のほうが、対象物に近づいて撮影することができます。F1.4の効果もあり、背景もきれいにぼけています。

画質の比較

F2.0

F2.0でM.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0と比較します。
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LEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4 ASPH.

Olympus E-M1 F/2 1/2500秒 ISO-200 } #designer(style="width:45%;float:left;margin-left:10px;margin-right:10px;"){

M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

Olympus E-M1 F/2 1/3200秒 ISO-200 } #designer(style="clear:left"){}
同じ機種での撮影ですが、絞り優先の撮影では、M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm のほうがシャッタースピードが速くなりました。また、M.ZUIKO DIGITAL ED 12mmのほうが青みが強い画像になっています。周辺部の青みが強いことやシャッタースピードが速いことなどから、M.ZUIKO DIGITAL ED 12mmでは周辺光量落ちしている可能性があります。


電柱部分を原寸で比較します。
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LEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4 ASPH.

} #designer(style="width:45%;float:left;margin-left:10px;margin-right:10px;"){

M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

} #designer(style="clear:left"){} LEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4 ASPH.の撮影結果のほうが鮮明な撮影結果となりました。樹木の葉や電柱のガイシなどがしっかり描画できています。

F2.8

シャッタースピードが速くない場合の撮影結果です
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LEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4 ASPH.

Olympus E-M1 F/2.8 1/1600秒 ISO-200 } #designer(style="width:45%;float:left;margin-left:10px;margin-right:10px;"){

M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

Olympus E-M1 F/2.8 1/2000秒 ISO-200 } #designer(style="clear:left"){} シャッタースピードが速すぎない場合は、周辺光量落ちがないためか、それほど撮影結果に大きな違いは出ません。

F5.6

#designer(style="width:45%;float:left;margin-left:10px;margin-right:10px;"){

LEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4 ASPH.

Olympus E-M1 F/5.6 1/60秒 ISO-200 } #designer(style="width:45%;float:left;margin-left:10px;margin-right:10px;"){

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

Olympus E-M1 F/5.6 1/80秒 ISO-200 } #designer(style="clear:left"){} #designer(style="width:45%;float:left;margin-left:10px;margin-right:10px;"){

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

Olympus E-M1 F/5.6 1/100秒 ISO-200 } #designer(style="width:45%;float:left;margin-left:10px;margin-right:10px;"){

M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

Olympus E-M1 F/5.6 1/100秒 ISO-200 } #designer(style="clear:left"){}
同じ機種での撮影ですが、Olympusのレンズと、Panasonicのレンズでの違いは顕著です。LEICA DG SUMMILUX のレンズは全体が明るく描写されていることが分かります。井戸の手前や左側の草の明るさの違いが顕著です。

画面左のメーターの部分を原寸で比較します。
#designer(style="width:45%;float:left;margin-left:10px;margin-right:10px;"){

LEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4 ASPH.

} #designer(style="width:45%;float:left;margin-left:10px;margin-right:10px;"){

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

} #designer(style="clear:left"){} #designer(style="width:45%;float:left;margin-left:10px;margin-right:10px;"){

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

} #designer(style="width:45%;float:left;margin-left:10px;margin-right:10px;"){

M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

} #designer(style="clear:left"){}
M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0は他のレンズより鮮明感が低いです。OlympusのPROシリーズのレンズとLEICA DG SUMMILUX 12mmでは同程度のクオリティーで撮影できていますが、LEICA DG SUMMILUX 12mmのほうが明るく、若干鮮明に描画できています。これは単焦点レンズであることも影響しているかと思われます。

まとめ

M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0との比較では、撮影画像のクオリティの差ははっきりと出ており、より鮮明で明るい撮影結果を得ることができます。重さは増えますが、E-M1の標準レンズであるM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO よりは若干軽いです。撮影結果にクオリティを求めたい場合はおすすめできるレンズです。Olympusのレンズより、微妙に全体的に明るく描画される印象です。

作例


f/2.5 1/250秒 ISO-200 (E-M1 プログラマブルオート) - 九寨溝 五彩池
ライカらしさが出ているのか?と言われるとよくわかりませんが、非常に厳しい条件の中(雨+大混雑+傘攻撃されまくり)で撮影ですが、見事に解像されています。


f/7.1 1/2000秒 ISO-200 (E-M1 プログラマブルオート) - 峨眉山 金頂
撮影時の空気感がしっかりと描画できています。暗い部分もつぶれず、画面端の雲海まできっちり描写できています。Leicaのレンズですが、オリンパスブルーもしっかり残っている印象です。


f/1.4 2秒 ISO-1600 (E-M1 マニュアル/手持ち) [色温度:3000K補正 ハイライト:+2 シャドウ:-2]
明るいレンズですので、星空や夜景撮影は強力です。手持ちでもそれなりに星空が撮影できます。中央の明るい星はアルタイルです。


f/4.5 1/640秒 ISO-200 (E-M1 Mk2 プログラマブルオート) - シギリヤロック
E-M1 Mk2での作例です。手前の階段、眼下の樹木の距離感が非常に良く描写できています。遠景もしっかり解像できています。

著者
iPentec のライフスタイルコンテンツとトラベルコンテンツの担当。
北欧デザインに囲まれた生活とミニマリストに憧れるも、なかなか部屋の物が減らせない。
最終更新日: 2024-01-27
作成日: 2016-07-29
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