M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO のレビュー

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO のレビューです。

購入のきっかけ

オリンパスから、ようやく明るい広角ズームレンズが発売されたので、入手することにしました。
NikonのAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDと似たような位置づけのレンズなので、かなり期待しています。

購入

Amazonで購入できます。

パッケージ

パッケージは下図です。


ラッピングを外した箱の外観です。


ふたを開けると取扱説明書が入っています。


中箱を取り出します。


箱の中はレンズケースです。


箱の下にレンズ本体が梱包されています。


レンズを取り出します。緩衝材でしっかり梱包されています。


ラッピングを外します。


レンズキャップを外します。出目金レンズと呼ばれる全面が湾曲したレンズのため、フードにラッピングがかかっています。


ラッピングを外すと利用できる状態になります。

外観

レンズの外観は下図です。フォーカスリングを手前に引くと、マニュアルフォーカスになる、「マニュアルフォーカス クラッチ機構」が搭載されています。




レンズキャップを取り付けた時の外観です。キャップは付属しているため、別途購入する必要はありません。


レンズの前面は球面になっています。


レンズの根元にはレンズFnスイッチが配置されています。

マウント

マウント部分の外観は下図です。

ズームによるレンズの変化

ズーム端でのレンズの外観は左側の状態です。ワイド端でのレンズ外観は右の状態です。


ズーム端でのレンズの外観は左側の状態です。ワイド端でのレンズ外観は右の状態です。

レンズケース

レンズケースの外観は下図です。レンズを収納した状態が下図右です。M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO と比べるとケースの質感が安っぽくなった感があります。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO との比較

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROとのサイズ比較です。レンズフードを取り付けた状態ではほとんど大きさに差はありません。レンズの径はM.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROのほうがわずかに(5mm程度)太いです。


レンズフードを外した状態では、レンズフードの長さだけ、M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROのほうが長いです。


M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROをワイド端、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROをズーム端にした場合の外観です。


レンズは時計回りに回すとワイド端へ、反時計回りでズームとなります。

本体取り付け時の外観

E-M1に取り付けた時の外観は下図です。

画質

解放での比較

F2.8で解放での撮影結果を比較します。
比較は を利用してF2.8 12mmで撮影します。
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M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

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M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

} #designer(style="width:32%;float:left;margin-left:4px;margin-right:4px;"){
M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

} #designer(style="clear:left"){} Olympus E-M1 ISO-200 F2.8 1/1000秒 12mm

中央のホース部分を拡大してみます。

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROとM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROでの差はほとんどありませんが、ほんの少し「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」のほうがコントラストが強めの印象です。(暗い部分がより暗く撮影されている印象です)
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M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

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M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

} #designer(style="clear:left"){}

M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0との比較ではM.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROのほうが鮮明感が高く撮影できています。(奥のシャワーの取っ手部分の滑り止めのぎざぎざ部分や、ホースリールの奥のプラスチックのエッジ部分などで若干の違いがみられます。
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M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

} #designer(style="width:45%;float:left;margin-left:10px;margin-right:10px;"){
M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

} #designer(style="clear:left"){}

絞った状態での比較

F8で絞った場合の撮影結果を比較します。
比較は を利用してF8 12mmで撮影します。
#designer(style="width:24%;float:left;margin-left:4px;margin-right:4px;"){
M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

} #designer(style="width:24%;float:left;margin-left:4px;margin-right:4px;"){
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

} #designer(style="width:24%;float:left;margin-left:4px;margin-right:4px;"){
M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

} #designer(style="width:24%;float:left;margin-left:4px;margin-right:4px;"){
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ

} #designer(style="clear:left"){} Olympus E-M1 ISO-200 F8 1/250秒 12mm


中央の電柱部分を拡大してみます。

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROとM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROでの差はほとんどありませんが、若干「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」のほうがコントラストが強めの印象です。
#designer(style="width:45%;float:left;margin-left:10px;margin-right:10px;"){
M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

} #designer(style="width:45%;float:left;margin-left:10px;margin-right:10px;"){
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

} #designer(style="clear:left"){}
M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0も良く撮影できているほうですが、上のProシリーズの撮影結果と比較すると若干ぼやけた感じの眠たい画像になっている印象です。若干色収差ができているためかと考えられます。「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ」は電柱の境界などを見るとシャープでないことがわかります。
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M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

} #designer(style="width:45%;float:left;margin-left:10px;margin-right:10px;"){
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ

} #designer(style="clear:left"){}

作例


Olympus E-M1 ISO-1000 F5.6 1/60秒 7mm - 兵馬俑
7mmの作例、7mmは使えるシーンがかなり限られる印象です。


Olympus E-M1 ISO-1600 F2.8 1/25秒 7mm - 大雁塔
こちらも7mmの撮影、独特の画像が撮影できます。


Olympus E-M1 ISO-200 F5.6 1/320秒 14mm - 鳴沙山
砂嵐の砂漠での撮影でも問題なく利用できました。使用後にフォーカスリングやズームリングに砂が入ることもありませんでした。


Olympus E-M1 ISO-2500 F11 1/1600秒 12mm - ワーラーナシー ガンガー ガート
ワーラーナシーのガンガーのガートです。広い空間をしっかり描写できています。

使用感

7mmはかなり使えるシーンが限られる印象です。8mm~14mmの範囲が実用では使いやすい範囲の印象です。12mmを使い慣れている場合、9mmあたりも使いやすい印象があります。

まとめ

高価なレンズですが、それに見合った描写性能が得られます。ズームでもワイドでも対象物にかなり寄れるレンズですので、風景以外での撮影でもいろいろ使えそうです。広角レンズのため、使い方が難しいですが、うまく使えば印象的な写真が撮影できます。
また、撮影結果比較では、M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROの画質の良さも確認できましたが、M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0の性能も高く、コンパクトさを求めるならば、まだまだ使えるレンズであることも再確認できました。

著者
iPentec のライフスタイルコンテンツとトラベルコンテンツの担当。
北欧デザインに囲まれた生活とミニマリストに憧れるも、なかなか部屋の物が減らせない。
最終更新日: 2024-01-26
作成日: 2015-07-13
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