Web検索はbingがおすすめ!

人物キャラクターの体のバランス、あたりの取り方

イラストや漫画の人物キャラクターのバランスのとり方について紹介します。

バランスのとり方が良くない例

絵を描き慣れていない場合、下図のようなキャラクターを描くことがあります。出来上がった絵を見ると、一見良いように見えるが何となく変という感覚を持ちます。キャラクターのバランスが悪いため、何となく変な印象を持ちます。


描線の数が多いので見栄えが良く見えるため、描線の数を減らしてみます。おかしい部分がはっきりしてきました。


元の描線からあたりをとってみます。以下がわかります。
  • 首が短い
  • 下半身が小さい
  • 足の位置、伸びる方向が怪しい
  • 上半身の向き
    • 胸のあたりでは角度がついているが腰の位置では正面に近い向きになっている、胸では角度がついているのでキャラクターの右手は奥に隠れるはずだが見えてしまっている。


対処法

描画前にあたりをしっかりとることで改善できます。先のおかしい部分を修正しつつあたりを取ります。下図のあたりとなりました。あたりの線を描く段階で全体のバランスを見ます。今回の例では下半身が大きめのバランスになる見込みです。デフォルメが強い絵柄の場合はもっと細身にするなどこの段階で仕上がりイメージを検討して修正を入れます。
それぞれのパーツのあたりのとり方は以下の記事を参照してください。


基本的に上半身と下半身、頭部の大きさが大きく違わなければ不自然に見えることは少なくなります。ただし、絵柄に似合うバランスがあるため、描きたい絵柄に合うバランス、描きたい体形に合わせてどういったバランスにするかパーツのサイズをどの程度にするかは検討をします。キャラクターデザインといってもいいかもしれません。


あたりが取れれば、描線を書き込みます。描線を書き込む段階では衣類の資料などを参照して描き込みをします。


ペン(実線)を入れて完成です。

著者
挿絵などのお絵描き担当。以前はオタクライフにどっぷりつかっていたが、最近は体力が衰えたためかやや引き気味。
現在も趣味で細々と制作活動中。
最終更新日: 2024-09-07
作成日: 2016-05-12
iPentec all rights reserverd.