HP ProLiant ML110 G6 (3万円程度の安価版)のレビュー - 消費電力・CPUの交換
HP ProLiant ML110 G6の激安版を購入しましたのでレビューします。
経緯
以前はサーバーを自作することもありましたが、信頼性の高い部品をそろえると割高になる傾向があり、今ではメーカ製のサーバーを購入しCPUやメモリを増設/換装するほうがトータルコストは安くなってしまいました。今回もサーバーの増設が必要となりメーカー製のサーバーを購入することとなりました。なるべく安価なサーバーを探したところ今回は、HP ProLiant ML110 G6(ディスクレス、メモリ1GB)がほぼ30,000円で購入できることがわかり、これをベースにメモリの増設とCPUの換装をしてサーバーを構築することにしました。
購入
クレバリーの通販で購入しました。(\30,300)
梱包
注文した翌日に届きました。大量に在庫があるのでしょうか?。物流網もすごいぞ!。
激安でもHPの段ボール箱にきちんと入っています。(下図参照)
箱を開けるとキーボード、マウスが入っています。今回ディスクレスモデルのため、ねじが4本袋に入った状態で同梱されていました。
本体はキーボードやマウスが入っている仕切りの下にあります。
本体を取り出しました。激安でも普通のProLiant ML110でした。(Maid in TOKYOのシールはありませんが…)
本体を開ける
HPのサーバーはねじが星形のトルクス(ヘックスローブ)ねじを使っているため専用のドライバーが必要です。HPのサーバーのねじはトルクスのT15Hのドライバーで回せます。
購入はこちら
ちょっと大きなホームセンターでも売っています。
背面の右端の中央にある大きめ(直径1cm)のねじを緩めると側板が外れます。手でも回せますが固く締まっているのでドライバーを使ったほうがよいかもしれません。
側板を外しました。
CPUの交換
続いてCPUを交換します。購入時のCPUはXeon X3430ですが、これをXeon X3450に変えます。
ヒートシンクの四隅がネジ止めされています。このネジを緩めます。このネジは手では回せないのでドライバーで緩めます。
ネジを4本緩めるとヒートシンクは外れます。CPUソケットが見えました。
CPUソケットのレバーを起こしCPUを外します。
CPUが無事外れました。
交換するCPUを取り付けます。向きに注意して取り付けます。
動作確認
電源を入れ、動作を確認します。購入時についてきた電源ケーブルは3ピンタイプの電源ケーブルなので注意が必要です。(2ピンへの変換コネクタはついていませんでした)
無事動作しました。交換成功です。
その後
メモリも"1GB ECCメモリ"から"4GB×4 ECCなし"のメモリに交換しました。特に問題なく起動できました。
メモリはスロットのA,B,C,Dの順にさします。2枚しかメモリを使わない場合は白いソケットのほうにメモリ2枚を差します。
その後 - 騒音問題
しばらく使い続けたところ、気温が高くなるとファンの回転数が高くなり、ML110 G5に比べてファンの音が大きく、結構うるさいことが判明しました。室温が低いうちは静かなのですが、室温が28度を越えると急にうるさくなります。室温が高くなった状態では、NECのExpress 5800 GT110bのほうがはるかに静かです。(NEC Express 5800 GT110b のレビュー記事は
こちら)。騒音の原因はファンの回転数が上がることと、ヒートシンクの間を風が抜ける音のようですのでファンを交換しても騒音は大幅には改善しないようです。
消費電力
スペック
ハードウェア | HP Proliant ML110 G6 |
CPU | Xeon X3450 |
Memory | DDR3-1600 4GB×4 |
HDD | HITACHI HDS72302×2 (RAID1) |
消費電力
通常運用時:56~58W
その後
ML30 Gen9 導入のタイミングで引退しました。5年利用しました。
著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。