イラストや漫画用の"そらで描く"おしりの描き方の紹介記事です。写実の正確さよりもそれっぽく見えるものを手早く簡単に書く方法です。
概要
「おしり」は立体的な形状をしているため、難しい部分の一つです。おしりを書くにあたり、お尻は丸いものと意識して書くとバランスがとりずらく、さらに難しさを感じます。この記事では、丸みを排除してあたりをとることで、比較的容易に描く手順を紹介します。
手順
下図のあたりを描画します。台形柱を横倒しにした図形を描画するイメージで書くと書きやすいです。
あたりに沿って実線を描画します。お尻の丸みを意識せずに、あたりの線に沿って実線を描画します。側面の部分は描かずに済ませます。
あたりを消して完成です。
より女性的に描画する場合
より、女性敵に描画する場合は、腰骨が突き出るあたりをとります。(ウエストを細くすることでも対応できます。)
あたりは下図としました。
あたりに沿って描画します。この場合も、お尻の丸みよりも、あたりの線に従って描画することを意識します。
あたりの線を消して完成です。
補足
腰骨が突き出る部分は腰の中央部分にします。腹側に突き出しすぎないように注意します。
あたりの取り方について
下図の台形柱を横にした図形であたりをとります。腰からお尻のトップに向かっては比較的なだらかに突き出しますが、お尻のトップから足の付け根に向かう、お尻の下のへこみ部分は急角度になるのがポイントです。
また、横から見た場合に、腰の幅よりも足の幅のほうが太いため、お尻の下側は、腰からお尻のトップへのふくらみより、かなりへこみは少なくなる点も注意します。
ポーズつけ
台形柱を倒したあたりで描画することで、別の体位やポーズも描画できます。
例1:寝転んでいる
寝転んでいる場合も台形柱を倒した形状のあたりを描画します。角度的に腰からお尻のトップまでの斜面は見えないことになります。
あたりをとります。
あたりの線に沿って実線を描画します。
あたりを外して完成です。そらで書いているため、実際とは微妙に異なります。よりリアルに描く場合は、モデルや参考資料を用意します。
補足
参考資料を用意して修正した後の結果です。上図のそらで書いたものでは入らないしわや、逆にしわの入る部分などが参考資料を確認することでわかります。
例2:座っている
寝転んでいる場合も同様の台形柱を倒したあたりを描画します。今回は座っているため、お尻の底面部は床面に設置しているため、つぶして描画します。
あたりをとります。
あたりの線に沿って実線を描画します。
あたりの線を取り外して完成です。
著者
挿絵などのお絵描き担当。以前はオタクライフにどっぷりつかっていたが、最近は体力が衰えたためかやや引き気味。
現在も趣味で細々と制作活動中。
最終更新日: 2017-09-09
作成日: 2015-11-30