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.NETアプリケーションから.NETクラスライブラリの呼び出し - Delphi 2005

こちらの記事では.NETクラスライブラリの作成をしました。ここでは、作成したライブラリを呼び出すプログラムを作成します。

手順

[新規作成] メニューから、Delphi for .NET の「VCLアプリケーションを選びます。(または、Winformアプリケーション)

新規作成ができましたら、右側のプロジェクトマネージャーの参照先を選択し、右クリックでポップアップメニューを表示させ、「参照の追加」をクリックします。

 参照の追加ダイアログが表示されます。右下の「参照」ボタンを押します。

参照の選択ダイアログが開きますので、先ほど作成したクラスライブラリ「iPentec.Standard.test.Package1.dll」を追加します。

 追加できると、参照先に追加されていることが確認できます。

 続いて、呼び出し側のフォームを作成します。ButtonとEditを配置します。

コードを書きます。まず、uses 節に追加します。iPentec.と入力すると自動補完が働き、ネームスペースが表示されます。

 iPentec.Standard.test.baseunit をuses節に追加しました。

 次にButtonのイベントハンドラを記述します。OnClickにコードを書きました。コードの内容は下のとおりです。iPentec.Standard.test.baseunit.TCalcOpクラスのインスタンスを作成して、メソッドを呼び出す処理をし結果をEditに表示する処理を書きました。

 アプリケーションを実行します。ボタンを押すと、和がEditに表示されることが確認できました。

 このとき呼び出し側アプリケーションのディレクトリを見てみるとiPentec.Standard.test.Packge1.dll がコピーされていることが確認できます。参照の追加をした時点で実行ファイルのディレクトリに移されて、プライベートアセンブリとして動いていることがわかります。このディレクトリにある、クラスライブラリのDLLを削除してしまうと、Project1.exeを実行するとエラーダイアログが表示されてしまいます。つまり、きちんとDLLに対してリンクしていることが確認できます。

 次章では、GACにインストールして共有アセンブリにするためにアセンブリに署名などをしていきたいと思います。


著者
iPentecのメインプログラマー
C#, ASP.NET の開発がメイン、少し前まではDelphiを愛用
最終更新日: 2018-02-01
作成日: 2005-01-01
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