Cacti でData Query を使う - DataQueryのメモ

Cacti でのData Queryの利用に関する記事です。

どんな場合に利用するか

MIBツリーの値をまとめて取得する場合に用います。

OID : .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1 があった場合。

  • OID : .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.1 にインデックスが記載されており、
    • .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.2.1 がポート1 のインデックス番号
    • .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.2.2 がポート2 のインデックス番号
    • .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.2.3 がポート3 のインデックス番号
    • .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.2.4 がポート4 のインデックス番号
    • .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.2.5 がポート5 のインデックス番号
  • OID : .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.2 に説明が記載されており、
    • .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.2.1 がポート1 の説明
    • .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.2.2 がポート2 の説明
    • .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.2.3 がポート3 の説明
    • .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.2.4 がポート4 の説明
    • .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.2.5 がポート5 の説明
  • OID : .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.10 は入力方向の転送ビット数が記録されるOIDで
    • .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.10.1 がポート1 のビット数
    • .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.10.2 がポート2 のビット数
    • .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.10.3 がポート3 のビット数
    • .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.10.4 がポート4 のビット数
    • .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.10.5 がポート5 のビット数
  • OID : .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.16 は出力方向の転送ビット数が記録されるOIDで
    • .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.16.1 がポート1 のビット数
    • .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.16.2 がポート2 のビット数
    • .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.16.3 がポート3 のビット数
    • .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.16.4 がポート4 のビット数
    • .1.3.6.1.4.1.1182.2.3.9.1.16.5 がポート5 のビット数
となっている場合、SNMPの情報取得のために個々にOIDを指定していくのは手間がかかります。ポート単位でまとめて取得したいのでこの場合にData Queryを用います。

利用方法

データクエリファイルの作成

利用に先立ちデータクエリのファイルを作成します。こちらの記事を参照してください。

グラフテンプレートの作成

Data Query に対してそのクエリ用の Graph Templateを用意する必要があります。

memo

Data Queryの[Suggested Values]の[Data Template]は何のために指定するのか

⇒ デバイスからグラフが作られる際に名前をそれぞれ変更するため名前をテンプレート化しておく必要があるため、ここで指定する
  • ROUTER (gate) - Traffic - LAN1
  • ROUTER (gate) - Traffic - LAN2
  • ROUTER (gate) - Traffic - LAN3
  • ROUTER (gate) - Traffic - LAN4
とする場合は、 Field Name: name で
|host_description| - Traffic - |query_ifName|
と指定しておく、これを設定しないと、一括でグラフを作成した際にすべて同じ名前になってしまう。
  • ROUTER (gate) - Traffic
  • ROUTER (gate) - Traffic
  • ROUTER (gate) - Traffic
  • ROUTER (gate) - Traffic
となり、どのグラフがどのインターフェイスに対応しているのか一目でわからない。

Data Queryの[Suggested Values]の[Graph Template]は何のために指定するのか

データクエリを使ってグラフとグラフテンプレートを一括で生成する場合、グラフテンプレートの値を使うとすべて同じタイトル名になってしまいます。これを防ぐために Field Name: title で
|host_description| - Traffic - |query_ifName|
と指定しておくとグラフごとにタイトルを変更できる。

指定した場合

グラフのタイトルは
  • ROUTER - Traffic - LAN1
  • ROUTER - Traffic - LAN2
  • ROUTER - Traffic - LAN3
  • ROUTER - Traffic - LAN4
で作成されるが、指定しなかった場合はグラフテンプレートに設定されたタイトルが使われるため
  • ROUTER - Traffic
  • ROUTER - Traffic
  • ROUTER - Traffic
  • ROUTER - Traffic
となってしまう。

著者
iPentecのプログラマー、最近はAIの積極的な活用にも取り組み中。
とっても恥ずかしがり。
掲載日: 2012-07-25
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