ディスプレイス モディファイヤとノイズマップを利用してオブジェクトの表面にランダムな凹凸を作成する手順を紹介します。
概要
オブジェクトの表面にランダムな凹凸を作成したい場合があります。ノイズモディファイヤを利用する方法もありますが、
ディスプレイス モディファイヤとノイズマップを利用してオブジェクトの表面にランダムな凹凸を作成する方法を紹介します。
手順
シーンにボックスを作成します。
ディスプレイス モディファイヤを適用するため、セグメント数を増やしておきます。今回は長さ、幅、高さのセグメントを"128"に設定しました。
ウィンドウ右側の[コマンドパネル]の[修正]タブをクリックして選択し、[モディファイヤリスト]のドロップダウンリストボックスから[ディスプレイス]モディファイヤを選択します。
モディファイヤスタックの枠に[ディスプレイス]の項目が追加されます。
メインウィンドウの[レンダリング]メニューの[マテリアル エディタ]サブメニューの[スレート マテリアル エディタ]の項目をクリックします。
スレート マテリアル エディタのウィンドウが表示されます。
ウィンドウ左側の[マップ]カテゴリの[一般]の[ノイズ]の項目をドラッグし中央のエリアにドロップします。
ノイズの項目枠が中央のエリアに追加されます。
ノイズの項目のポットアイコンのサムネイル部分をダブルクリックします。サムネイルの表示が大きくなります。
サムネイル部分で右クリックします。ポップアップメニューが表示されますので、[プレビューを更新]の項目をクリックします。
ノイズのプレビュー画像が表示されます。
ノイズの項目を選択し、右側のエリアの[ノイズパラメータ]ロールアウトの[ノイズタイプ]の設定を[タービュランス]のラジオボタンをクリックして変更します。
煙や炎のような流体の動きを表現するノイズです。
ノイズの右側のコネクタ部分からドラッグして、メインウィンドウのディスプレイス モディファイヤの
[パラメータ]ロールアウトの[イメージ]グループの[マップ]のボタンにドロップします。
ドロップすると[インスタンス(コピー)]のダイアログが表示されます。[インスタンス]のラジオボタンをチェックして[OK]ボタンをクリックします。
ディスプレイス モディファイヤの[パラメータ]ロールアウトの[イメージ]グループの[マップ]のボタンに
スレート マテリアル エディタで作成したノイズマップが適用された状態になります。
ディスプレイス モディファイヤの[パラメータ]ロールアウトの[ディスっプレイスメント]グループの[強度]の値を増やします。ボックスの表面に凹凸ができる様子が確認できます。
セグメント数が多いため、パースのビューでシェーディング表示に変えて表面の様子を確認します。
上面には凹凸ができていますが、側面には凹凸があまりできていないように見えます。
ディスプレイス モディファイヤの[パラメータ]ロールアウトの[ディスっプレイスメント]グループの[マップ]の設定を変更します。
[円柱状]のラジオボタンをクリックしてチェックし、[キャップ]のチェックボックスをクリックしてチェックします。この設定により、
側面と上下の面からノイズマップによるディスプレイスが適用されます。ボックスのどの面にも凹凸ができた状態になります。
上部の面で凹凸ができていない場所があります。モディファイヤスタックの枠の[ディスプレイス]の項目を展開し、子要素の[ギズモ]を選択します。
[選択して均等にスケール]ツールでギズモを拡大し、ボックスを囲むサイズまで大きくします。すべての面に凹凸ができました。
レンダリングします。ボックスに凹凸ができている形状が確認できます。
ノイズサイズの変更
ノイズのサイズを変更して形状の変化を確認します。
スレートマテリアルエディタのノイズマップの項目を選択し、右側のエリアの[ノイズパラメータ]ロールアウトの[サイズ]の値を変更します。
作成直後の状態では "0.635" が設定されています。
サイズの値を "8.0"に変更します。
凹凸が緩やかになります。
レンダリングします。下図の結果になります。凹凸の形状が大きくなり緩やかな凹凸になりました。
ノイズタイプの変更
ノイズタイプを[通常]に設定します。
レンダリング結果は下図です。タービュランスと比較するとなだらかな起伏になります。
ノイズタイプを[フラクタル]に変更します。
タービュランスと比較するとなだらかな起伏ですが、標準よりは凹凸があります。
著者
iPentecのメインデザイナー
Webページ、Webクリエイティブのデザインを担当。PhotoshopやIllustratorの作業もする。
最終更新日: 2022-09-26
作成日: 2022-09-26