SUMPRODUCT関数で掛け算以外の演算をする - Excel

SUMPRODUCT関数で掛け算以外の演算をする手順を紹介します。

概要

こちらの記事では、SUMPRODUCT関数を利用して複数列の積の合計を求める手順を紹介しました。
SUMPRODUCT関数で、積算ではなく、加算や減算を利用したい場合があります。この記事では、SUMPRODUCT関数でほかの演算子を利用する手順を紹介します。

手順

下図の表を準備します。


元の値減算1減算2減算3減算4
4563672
23012214
66484154
1852784

元の値から、減算1から減算4までのセルの値を引いて、各行の合計値を求めたいです。(小計列は作成したくないです)
J2セルに次の数式を入力します。
=SUMPRODUCT(C3:C6-D3:D6-E3:E6-F3:F6-G3:G6)

J2セルに =SUMPRODUCT( を入力します。


C3セルからC6セルをドラッグして選択します。選択した範囲が、SUMPRODUCT関数のパラメーターに設定されます。


"-"(マイナス)を入力します。入力した演算子で次のパラメーターを計算します。


D3セルからD6セルをドラッグして選択します。選択した範囲が、SUMPRODUCT関数の2つ目のパラメーターに設定されます。


再度"-"を入力して同じ操作を繰り返します。


閉じ括弧を入力して、数式を確定します。


結果がJ2セルに表示されます。

確認

小計列を作成して結果があっているか確認します。
H列にC列の値から、D,E,F,G列の値を引く数式を入力します。


H3セルをコピーし4,5,6行目にペーストします。


H3:H6 セルの合計を求めます。先の結果と一致しています。

ほかの演算子を使用する例

区切りの文字は以下が利用できます。
区切り文字 処理
+ 次のパラメーターの範囲の値と加算します。
- 次のパラメーターの範囲の値を減算します。
* 次のパラメーターの範囲の値を積算します。
/ 次のパラメーターの範囲の値を除算します。

下図の表で、次の数式を入力します。
=SUMPRODUCT(C3:C6+D3:D6-E3:E6*F3:F6/G3:G6)


E列の値にF列の値を乗算し、G列の値で除算した数値を、C列とD列の和から引きます。


演算は通常の四則演算順に実行されます。C列 + D列 - E列 * F列 / G列 となります。

メモ
左から順に演算をしたい場合はこちらの記事を参照してください。
著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。
最終更新日: 2024-01-23
作成日: 2022-12-27
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