スカートの描き方

イラストや漫画用の"そらで描く"スカートの書き方の紹介記事です。写実の正確さよりもそれっぽく見えるものを手早く簡単に書く方法です。

プリーツ スカート (プリーテッド スカート)

学生服などで使われている、プリーツスカートを描きます。漫画やイラストなどではよく登場するスカートです。

資料集め

資料を準備します。


基本的な形

スカートは布を折り返している構造になっています。腰の部分で止められており、足元でひだの部分が広がります。


あたりは円錐台形の形状でとると、描きやすいです。


視点が真横の場合は上図のあたりでよいですが、顔を注視している場合は、下半身は見下ろす視点になるため、下図のあたり(円錐台形を上から見ている状態)になります。


足元から見上げている場合は、下図のあたりになります。

描画

資料とあたりを参考に描画します。

あたりをとります。


ひだなどを描きます。


線を取り出して完成です。

Tips1:線を減らす

上記の手法で描いて問題ありませんが、線の本数が多すぎて画面が重くなってしまうことがあります。また、ひだの線がそろっていないときれいに見えないため、手間がかかります。線を減らして描画する方法もあります。

あたりをとります。


外形の線を決めます。内部のひだの線は省略します。


実線を取り出して完成です。先の仕上げに比べると、あっさりとした仕上がりになっています。


内部の全く線を省略する仕上げの例です。シンプルに仕上げる場合はこの仕上げでも良いかと思います。


内部をトーン処理する場合は、ひだの線はすべて省略しても良いかもしれません。

Tips2:動きを付ける

イラストの場合は動きがついていないと画面が単調に見える場合があります。実際より動きを強調して仕上げる方法を紹介します。

あたりをとります。


外形を決めて描画します。このとき実際よりも先端の広がりを大きく描画します。


線を取り出して完成です。

Tips3:直線で描画する

スカートは腰から下に向かって緩やかな曲線を描きますが、曲線でそのまま描画すると画面が柔らかくなってしまい、締りが出ないことがあります。この場合は、実際よりも直線でスカート全体を描画すると画面にメリハリが出ます。

あたりをとります。


あたりに従って直線的に外形を描きます。


外形を描きます。この時もなるべく、直線で描画するようにします。


線を取り出して完成です。立体感や丸みは若干失われますが、画面がすっきりして締りが出ます。


トーン処理するする場合の例です。

著者
挿絵などのお絵描き担当。以前はオタクライフにどっぷりつかっていたが、最近は体力が衰えたためかやや引き気味。
現在も趣味で細々と制作活動中。
最終更新日: 2024-09-07
作成日: 2015-02-22
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