Azure DevOps Server のチームプロジェクトコレクションを作成する手順を紹介します。

どんな場合にチームプロジェクトコレクションを分けるか

チームプロジェクトコレクションをどんな場合に作成して分けて管理するかですが、次の場合にチームプロジェクトコレクションを分けることがあります。

• プロジェクト間の関係を完全に分離したい場合
  • ユーザーを分離したい場合
  • チームプロジェクト間での参照やブランチの作成を禁止したい場合
• データベースを分離したい場合
  • 負荷分散のため別のSQL Serverを利用する
  • バックアップの頻度が異なる

今回は、ソースコードではない各種リソースを管理するためのリポジトリを作成するため、データベースを分割して管理したいため、別のチームプロジェクトコレクションを作成することにします。

手順

Azure DevOps Server管理コンソールを起動します。下図のウィンドウが表示されます。


左側のツリービューでサーバーノードの子ノードの[アプリケーション層]の子ノードの[チーム プロジェクト コレクション]のノードをクリックして選択します。 下図の画面が表示されます。
画面の右側、ウィンドウの右上の[コレクションの作成]リンクをクリックします。


[チーム プロジェクト コレクションの作成]ウィンドウが表示されます。


[名前]のテキストボックスに作成するチームコレクションの名称を入力します。[説明]テキストボックスにはチームコレクションの説明文を入力します。 コレクションのプロセスモデルは推奨さ入れている[継承]を選択します。設定ができたら、[次へ]ボタンをクリックします。


[チーム プロジェクト コレクションが存在するデータ層を入力してください]画面が表示されます。[SQL Server インスタンス]にはチームコレクション、 リポジトリの情報を格納するデータベースのインスタンスを指定します。このサーバーではデータベースとDevOps Serverは同じマシンにインストールされているため、このマシンのインスタンス名を入力します。 チーム プロジェクト コレクションは今回新規作成するため[データベース]の項目は[このコレクションに新しいデータベースを作成する]のラジオボタンをチェックします。


設定ができたら、SQL Server インスタンスのテキストボックスの右にある[テスト]のリンクをクリックします。接続テストが正常にできると、緑色のチェックマークが表示されます。 テストも問題なければ[次へ]ボタンをクリックします。


[チーム プロジェクト コレクションの作成に使用する設定を確認して下さい。]の画面が表示されます。設定内容を確認し、ウィンドウ右下の[検証]ボタンをクリックします。


適合性チェックが実行されます。合格すると下図の画面が表示されます。ウィンドウ右下の[作成]ボタンをクリックし、チーム プロジェクト コレクションを作成します。


チーム プロジェクト コレクションの作成処理が始まります。



チーム プロジェクト コレクションの作成が完了すると、下図の成功画面が表示されます。[完了]ボタンをクリックします。


成功画面が表示され、ログの場所が表示されます。[閉じる]ボタンをクリックしてウィンドウを閉じます。


Azure DevOps Server管理コンソールに戻ると、チーム プロジェクト コレクションの一覧に作成したチーム プロジェクト コレクションが追加されています。


WebブラウザでAzure DevOps Server のポータル画面にアクセスします。左側にチームプロジェクトコレクションの一覧が表示されています。 今回作成したチームプロジェクトコレクションをクリックします。下図の画面が表示されます。チームプロジェクト内にリポジトリが一つもないため、下図の [プロジェクトを作成して開始します]画面が表示されます。


作成するプロジェクト名(リポジトリ名)を入力します。入力ができたら[プロジェクトの作成]ボタンをクリックします。


プロジェクトの作成処理が始まります。


プロジェクトが作成されると下図のプロジェクトのトップページが表示されます。


左側のメニューの[Repos]の[ファイル]の項目をクリックします。下図の画面が表示されます。まだファイルが無いため、ファイルを追加するためのプッシュコマンドや 空のリポジトリをクローンするためのリポジトリのURLが表示されています。
空のリポジトリをクローンしてファイルを追加する方法はこちらの記事を参照して下さい。


以上の手順で、チーム プロジェクト コレクションを追加できました。