WindowsでノートPCなどでスリープから復帰すると、IPv6接続でWiFiネットワークに接続してもインターネットに接続できないことがあります。この記事では、スリープ復帰後にWiFiに接続できない現象について紹介します。
現象
Windowsのノートパソコンなどで、スリープから復帰すると、IPv6接続を利用している場合、WiFiのアクセスポイントに接続できてもインターネットのWebサイトにアクセスできないことがあります。
ローカルネットワークのファイル共有サーバーなどにはアクセスでき、ローカルのPCへのリモートデスクトップ接続も問題なくできます。また、すべてのWebサイトが閲覧できない状態ではなく、一部のWebサイトが閲覧できることもあります。
調査
ローカルネットワークに接続できることから、DNSサーバーへのアクセスに問題がある可能性があります。nslookupで調査すると、キャッシュされていないドメインへの問い合わせは失敗することが確認できました。
復帰方法
WiFiアクセスポイントへ再接続
WiFiのアクセスポイントへの接続を一度切断し、再度WiFiアクセスポイントに接続すると問題が解消されることがあります。
PCを再起動
PCを再起動すると問題が解消されます。
対策
Wi-Fiネットワークアダプタのドライバーを最新バージョンに更新する
Wi-Fiネットワークアダプタのドライバーを最新バージョンに更新します。
IPv6アドレスを無効にする
IPv6アドレスの利用をやめ、IPv4アドレスを利用するとこの現象は解消されます。
IPv6を無効にするには、Wi-Fiのネットワークアダプタのプロパティダイアログを表示し、[インターネット プロトコル バージョン 6 (TCP/IPv6)]のチェックを外します。
一時IPv6アドレスの利用を停止する (検証中)
WiFiアクセスポイントへ再接続すると問題が解消されることから、一時IPアドレスがWiFiと相性が良くない可能性があるため、一時IPv6アドレスを無効にします。一時IPv6アドレスの無効化の手順は
こちらの記事を参照してください。
著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。
最終更新日: 2018-11-14
作成日: 2017-07-08