一時IPv6アドレス (Temporary IPv6 addresses) とは?

IPv6アドレスの設定で表示される「一時IPv6アドレス」について紹介します。

概要

IPv6アドレスの設定で「一時IPv6アドレス」と呼ばれる項目が存在します。

IPv6アドレスの固定化

IPv6アドレスは通常すべての機器に一意のIPアドレスが割り当てられます。IPv6のアドレスはネットワークカードのMACアドレスをもとに生成されるため、PCのOSを再インストールしても、別のOSに入れ替えてもIPアドレスの番号は変わらず同じIPアドレスのままです。(ネットワークカードを取り替えたり、プロバイダを変更すればIPアドレスは変わります。)

IPv6アドレスの固定化によるプライバシー問題

IPアドレスが固定化されるため、IPアドレスと利用者の特定や追跡が容易になります。オンラインショッピングの購入時にアカウントとIPアドレスを紐づけると、IPアドレスが変わらない限りは、その後の他のサイトも含めた行動が容易に把握できます。

「匿名IPv6アドレス」によるプライバシー保護

上記のプライバシーに関する問題への対応として、インターネットへ接続する際にはMACアドレスをもとにした一意のIPv6アドレスでは無く、ランダムで生成したIPv6アドレスを利用することで利用者の追跡や特定を防ぐ仕組み「匿名IPv6アドレス」が導入されました。
生成されたIPv6アドレスは定期的に変更することで、IPアドレスからの利用者の特定を防ぎます。

「一時IPv6アドレス」とは

「一時IPv6アドレス」は上記の匿名IPv6アドレスの値を示しています。

著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。
掲載日: 2017-04-22
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