IPv6 アドレスでのローカルIP / プライベートIPアドレスの記述
IPv6 アドレスでのローカルIP / プライベートIPアドレスの表現について紹介します。
概要
IPv4アドレスでは、プライベートアドレスを表現するためのアドレスとして
IPアドレス範囲 | ブロック |
192.168.0.0 ~ 192.168.255.255 | 24ビットブロック |
172.16.0.0 ~ 172.31.255.255 | 20ビットブロック |
10.0.0.0 ~ 10.255.255.255 | 16ビットブロック |
のプライベートIPアドレスが利用できます。IPv6ではIPアドレスの表記が変わるため、プライベートIPアドレスの表現も変わります。
IPv6のリンクローカルアドレス
IPv6では下記のアドレスがリンクローカルアドレスに指定されています。
IPv4での自動設定アドレスに相当するIPアドレス(169.254.0.0/16)が上記のリンクローカルアドレスになります。
リンクローカルアドレスでは、サブネット内(リンク内)では一意ですが、他のネットワークで同じ値が使われている可能性があります。そのため、アドレスを識別するため、アドレス末尾に % 記号を記述してインターフェースの番号や名称を記載します。
IPv6ではリンクローカルアドレスは必須の仕様のため、ネットワークインターフェイスには必ずリンクローカルアドレスが割り当てられます。
リンクローカルアドレスの例
fe80::0123:4567:89ab:cdef%12
多くの場合、自動設定では下位の64ビット"0123:4567:89ab:cdef"は、ネットワークカードのMACアドレスから生成されるため、下位の64ビットはプロバイダから割り当てられるIPv6アドレスと同じ値になります。
IPv6のユニークローカルアドレス
IPv6では下記のアドレスがローカルアドレスに指定されています。
IPv4でのプライベートアドレスに相当するIPアドレスはユニークローカルアドレスになります。IPv6ではIPアドレスの衝突がほとんど起きないため、同一ネットワーク内ではリンクローカルアドレスでホスト間の通信ができてしまうため、ユニークローカルアドレスを設定しない場合が多いです。
ループバックアドレス
ループバックアドレスは下記になります。
著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。