シンプルなOffice Scriptを作成して実行する手順を紹介します。
概要
Office Web版の Excel では従来のVBAと異なる、Office Scripts でマクロを記述できます。
アプリ版のExcelでも、サインインして、One Driveを利用している場合には、Office Scriptsを利用できるようになりました。
この記事では、Office Web版のExcelで Office Scriptsを作成して、実行する手順を紹介します。
Web版 Excel (Excel for the web)
Office Scriptの作成
Web版のExcel(Excel for the web)で、ブックファイルを開きます。
上部のツールリボンの[自動化]のタブをクリックします。下図の画面に切り替わります。
ツールリボンの左から2つ目のボタン[新しいスクリプト]ボタンをクリックします。
ウィンドウの右側に[コードエディタ]のパネルがスライドイン表示されます。
コードエディタに、Office Scriptのコードを記述します。
今回は以下のコードを記述します。
以下のコードは、"C3" のセルに "ぺんぎんクッキー"の文字列を挿入するコードです。
function main(workbook: ExcelScript.Workbook) {
let sheet = workbook.getWorksheets()[0];
sheet.getRange("C3").setValue("ぺんぎんクッキー");
}
Office Scriptの実行
コードの記述ができましたら、パネル上部の[実行]ボタンをクリックします。
スクリプトが実行され、C3セルに「ぺんぎんクッキー」の文字列が挿入されました。
Office Scriptの保存
作成したスクリプトを保存します。コードエディタパネルの上部の[スクリプトを保存]ボタンをクリックします。
スクリプトが保存されます。保存が完了すると、スクリプト名の右側に[保存しました]のメッセージが表示されます。
Excel for the Web で Office Scriptsを作成して実行する手順を紹介しました。
アプリ版 Excel
アプリ版のExcelでもサインインしていると、Office Scriptsを利用できます。
Office Scriptの作成
Excelを起動します。Microsoft アカウントでサインインします。今回の例では、Azure ADの組織アカウントでサインインしています。
上部のツールリボンのタブの[自動化]の項目をクリックします。下図の画面に切り替わります。
ツールリボンの一番左の[新しいスクリプト]ボタンをクリックします。
ボタンをクリックすると、ウィンドウの右側に[コードエディタ]のパネルがスライドイン表示されます。
コードエディタにコードを記述します。
今回は下記コードを記述します。ワークブックの最初のシートの "D2" セルに「らくだキャラメル」の文字列を挿入します。
function main(workbook: ExcelScript.Workbook) {
let sheet = workbook.getWorksheets()[0];
sheet.getRange("D2").setValue("らくだキャラメル");
}
Office Scriptの実行
作成した Office Scripts を実行します。コードエディタのパネルの上部の[実行]ボタンをクリックします。
スクリプトが実行され、D2 セルに「らくだキャラメル」の文字列が表示されます。
Office Scriptの保存
作成したOffice Scripts を保存します。コードエディタのパネル上部の[スクリプトを保存]ボタンをクリックします。
スクリプトが保存され、スクリプト名の右側に「保存しました」のメッセージが表示されます。
Office Scriptsの保存場所
作成したOffice ScriptsはOfficeアプリにサインインしているアカウントの、OneDriveに保存されます。
保存先は
自分のファイル / ドキュメント / Office Scripts
フォルダに保存されます。
著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。
最終更新日: 2024-01-20
作成日: 2022-12-02