Microsoft Azure のLinuxマシンが Kernel panic になった場合の対処法

Microsoft Azure のLinuxマシンが Kernel panic になった場合の対処法について紹介します。

現象

アップデートの失敗や、その他の原因で、Linuxの仮想マシンでKernel panicが発生し、起動できない場合があります。


通常のマシンであれば、マシン起動時に、GNU GRUBのメニューでkernelのパラメータを編集して、復帰できるか試すことができますが、Azureの仮想マシンでは、GNU GRUBのメニューにはアクセスできないため、別の方法を取る必要があります。

対処法1:別のマシンに仮想ディスクを接続してメンテナンスする

  1. 問題が発生している仮想マシンを削除します。(VHDファイル(A)は削除せず残します。)
  2. 新たにLinuxの仮想マシンを作成します
  3. 作成した仮想マシンに問題が発生したマシンのVHDファイル(A)を接続
  4. 仮想マシンを起動し、ディスク(A)をマウントします。
  5. ディスク内の問題となる設定ファルを変更します。(/mnt/hdb/etc/grub.conf などを修正します。)
  6. ディスク(A)をアンマウントします
  7. 仮想マシンを終了し、VHDファイル(A)を外します。
  8. 「テンプレートのデプロイ」を利用して、VHDファイル(A)から仮想マシンを作成します。
  9. 起動できるか確認します
この方法は、オーソドックスな方法として紹介されています。原因が完全に特定できている場合は問題ないのですが、原因が特定できない場合に試行錯誤を繰り返すと、非常に時間がかかります。(一か所修正するごとに仮想マシンの作成が必要になるため。)

参考URL

対処法2: バックアップから復元する

バックアップから仮想マシンを復元します。

対処法3: 新規に構築する

仮想マシンを新規に構築しなおします。各種設定ファイルは、問題が発生したマシンのディスクをマウントしてファイルコピーすることで手間を削減できます。
著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。
最終更新日: 2016-12-01
作成日: 2012-09-02
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