Hyper-V上のCentOS 5.2 に Linux Integration Component (LinuxIC) をインストールします。
手順
事前準備
- ネットワークカードとして Hyper-Vの管理画面でレガシネットワークアダプタを追加しておきます。
CentOSをインストール
- リモートデスクトップ接続でHyper-Vのホストマシンに接続している場合は、マウスが使えないので、キーボードのみで設定する必要があります。[Alt]+[F1] キーでパネルメニューが表示されますので、必要なプログラムを起動する。
- ネットワークカードの設定を済ませ、その後はVNCで接続すると楽です。
- CentOSのGUIでキーボードのみでIPの設定をする際に、設定ダイアログの「編集」ツールバーが押せないバグがあります。ツールバーのハンドル部でEnterを押し、ウィンドウからツールバーが離れた状態でなら、ツールバーの「編集」ボタンがクリックできます。
linuxのアップデートとXenカーネルのインストール
以下のコマンドを実行します。
yum -y update
yum -y install xen kernel-xen
linux 統合サービスCD挿入とファイルの/opt/linux_icへのコピー
以下のコマンドを実行します。
mount /dev/cdrom /media
mkdir /opt/linux_ic
cp /media/* /opt/linux_ic -R
linux 統合サービスのインストール
以下のコマンドを実行します。
/opt/linux_ic/setup.pl x2v /boot/grub/menu.lst
再起動
以下のコマンドを実行してマシンを再起動します。
gcc(gcc - 4.1.2-42.el5.x86_64) をインストール
kernel-headers, glibc が依存関係でインストールされます。
kernel-delvel 2.6.18-92.1.22.el5 パッケージをインストールします。
linux 統合サービス(ドライバ)のインストール
CentOSの場合はsetup.pl内の "kernel-devel"を"kernel-xen-devel"に修正する必要があります。(ちなみに修正しなくてもビルドは通ります。)
/opt/linux_ic/setup.pl drivers
コマンドを実行すると、5分程度かかります。
エラーが出ていないか、必ず "drvinstall.err" を確認します。
CentOSをシャットダウン
レガシでないネットワークアダプタを追加します。
インストール後の注意点
CD-ROMドライブがなくなったように見える
統合サービスのドライバインストール後 /dev/cdrom が無くなったように見える場合があります。
IDEコントローラ0の1にCD-ROMを接続している場合にはCD-ROMのデバイスパスは以下になります。
IDEコントローラ1の0にCD-ROMを接続している場合にはCD-ROMは以下のパスになります。
マウントするには以下のmountコマンドを実行します。
その他
Linuxから物理CD-ROMが認識できない
仮想マシンに4GB(4096MB)以上のメモリを割り当てている状態でLinuxをインストールした場合、
ハードウェアのDVD-ROMをマッピングしていると、メディアをマウントできないことがあります。
著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。
最終更新日: 2024-01-06
作成日: 2009-02-22