HP ML310e Gen8 v2 で Windows Server 2016 インストール後 Hyper-V をインストールするとWindowsを起動できない

HP ML310e Gen8 v2 で Windows Server 2016 インストール後 Hyper-V をインストールするとWindowsを起動できない現象について紹介します。

現象

以下の現象が発生します。

新規にWindows Serverをインストールする場合

HP ML310e Gen8 v2 に Windows Server 2016 インストールします。インストール直後はWindows Serverを起動できますが、Hyper-V をインストールすると、再起動後起動画面でプログレスリングが回り続け、Windows Serverが起動できない状態になります。

Windows Server 2016にアップグレードする場合

Hyper-Vがインストールされている以前のバージョンのWindows Serverをアップグレードすると、Windows Server 2016にアップグレード後の初回起動でプログレスリングが回り続け、Windows Serverが起動できない状態になります。

原因

ハードウェアの仕様と考えられます。

対策

HPのWindows Server 2016に関するテクニカルノート内にこの問題に関する記述があります。


記述によると、VTの設定を有効にし、VT-Dの設定を無効にすると対処できるとあります。

設定手順

VTとVT-Dの設定を確認します。
マシンを起動しBIOSの設定画面を表示します。[システムオプション]の項目で[Enter]キーを押します。


[システムオプション]のメニューが表示されます。


[プロセッサーオプション]の項目で[Enter]キーを押します。


[プロセッサーオプション]のメニューが表示されます。[インテル(R) バーチャライゼーションテクノロジ]の項目を確認します。


項目が有効になっていることを確認します。[無効]の場合は、有効に設定します。


続いて、[Intel(R) VT-d] の項目を確認します。項目が無効になっていることを確認します。


[有効]の場合は、[無効]に設定します。



[Intel(R) VT-d] が無効に設定されました。


設定後、Hyper-V がインストールされた状態の Windows Server 2016 が正しく起動できることを確認します。

著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。
最終更新日: 2019-03-22
作成日: 2017-05-31
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