HP ProLiant ML310e Gen8 v2 でディスクアレイを作成する

HP ProLiant ML310e Gen8 v2 でディスクアレイを作成する手順を紹介します。

概要

HP ProLiant ML310e Gen8 v2はEFIには対応していません。そのため、起動ディスクドライブは2TB以下の制限があります。2TBを越えるディスクを接続した場合、2TBを越える容量が無駄になってしまいます。対策としてディスクアレイを作成し、2TBを越えるドライブを2つの論理ドライブに分割することで、容量を有効に活用できます。

手順

システム起動時に[F5]キーを押し、HP Smart Storage Administrator を起動します。


HP Storage Administratorのスタート画面が表示されます。


左側のエリアの[Dynamic Smart Array B120i RAID]をクリックして選択します。下図の画面が表示されます。右側の[Configure]ボタンをクリックします。


Dynamic Smart Array B120i RAIDの設定画面が表示されます。右側の[Actions]エリアの[Create Array]ボタンをクリックします。


物理ディスクの一覧が表示されます。今回は6TBのディスク1台のみ接続しています。


ディスクをクリックして選択します。選択後右下の[Create Array]ボタンをクリックします。


Create Logical Drive画面が表示されます。今回はディスク1台のため"RAID 0"となります。ストライプのサイズやセクタサイズを設定します。また、ディスク容量も設定します。設定後右下の[Create Logical Drive]をクリックします。


起動ドライブとするため、ディスク容量を2TBとしました。


論理ドライブが作成できました。


Dynamic Smart Array B120i RAIDの設定画面に戻ります。


左側の[Arrays]をクリックします。作成された論理ドライブが確認できます。

同じ操作手順で残った領域でもう一つ論理ドライブを作成します。




論理ドライブが2つ作成できました。


画面右上の[×]ボタンをクリックしてHP Smart Storage Administratorを終了します。下図の確認ダイアログが表示されます。[OK]ボタンをクリックして終了します。




以上でディスクアレイの作成が完了しました。

Windowsのインストール

作成したドライブに、Windowsをインストールします。通常通りの手順でインストールしますが、ドライバが無いと論理ドライブを認識できないため、USBメモリ等でインストール時にドライバを読み込ませる必要があります。HPのWebサイトから"HP ProLiant Dynamic SmartアレイRAIDコントローラードライバー"をダウンロードしML310e Gen8 v2のB120iのドライバを読み込ませます。ドライバ一覧に下記が表示されますので[HP Dynamic Smart Array B120i SATA RAID Conroller]を選択します。


ドライバを読み込むと論理ドライブが正しく認識されるようになります。


著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。
掲載日: 2014-12-31
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