HP ProLiant ML310e Gen8 v2 サーバー のレビュー
HP ProLiant ML310e Gen8 v2 サーバー のレビューです。
購入のきっかけ
ML110 G6のサーバーを導入して、年月が経ち老朽化が進んできたため、新しいサーバーを調達することにしました。
検討の結果、HP ProLiant ML310e Gen8 v2 を導入することにしました。
購入
今回は「ノンホットプラグ4LFF(3.5インチ)」モデルを選択しました。
HP Directで購入しました。
梱包
注文後、5日で届きました。1週間もかからずに納品されるのはスピーディーで良いです。
こちらが箱です。
中を開けると電源ケーブルや付属品が梱包されています。
中敷きを外すと本体が梱包されています。
本体を取り出しました。
同梱物一式です。電源ケーブル、ドキュメンテーションCD、マニュアルが含まれています。
外観
外観は下図です。
HPのロゴはUSBポートの隣にあります。
前面と背面です。背面には筐体を開ける鍵がついています。背面のUSBポートは2つ、LANポートは2つあります。
HPではおなじみの"MADE IN TOKYO"のシールもあります。
筐体を開ける鍵はフロントパネル左側の側面にあります。
鍵を開錠すると、サイドパネルを外せます。
フロントパネルも左側から外せます。
フロントパネルを外した状態の前面です。
内部
サイドパネルを取り外した内部です。
本体の下部にある、エアーダクトのカバーは右側を手前に引きだすと外せます。
ML110G7のダクトは黒でしたが、ML310e Gen8 v2では透明のカバーになっています。
カバーを外した状態です。
ファンは背面と前面の2か所についています。
HDDベイ
HDDベイです。
トレイの下部のつまみを上に押し上げてレバーを手前に引くとトレイを取り出せます。
トレイの外観です。
HDDの取り付け
今回HDDなしモデルのため、HDDを取り付ける必要があります。
こちらがHDDトレイです。
ねじを確認すると、一般的なねじではなく、トルクスねじが使われています。このねじは、HPの筐体やドライブガイドに使われているT15のトルクスねじではなく、T10と呼ばれる一回り小さいねじになっています。
T10のトルクスねじを回すためのドライバーが必要です。今回は
VESSEL (ベッセル) トルクスドライバー B-5400TX-T10Hを用意しました。
Amazonでも購入できます。
ねじを外して、金属のスペーサーを外します。
HDDを取り付けます。
ドライブベイにトレイを取り付けます。
メモリの増設
メモリを増設します。今回は標準でついていたメモリを外し、
Transcend デスクトップPC用増設メモリ TS1GLK72V6Hに交換します。
筐体の比較
左から、ML110 G6, ML110 G7, ML310e gen8 v2となっています。筐体の高さや幅はほとんど変わりません。
左から、ML110 G6, ML110 G7, ML310e gen8 v2となっています。筐体の奥行きはML110 G7とほぼ同じです。。
動作確認
電源を投入します。
初期化画面が表示されます。
ハードウェアのチェック画面が表示されます。
[F9]キーでBIOSの設定画面を表示できます。ディスクアレイの構築は[F5]キーでHP Smart Storage Administratorを起動できます.
BIOSの設定画面が表示されました。
ディスクアレイの作成・OSのインストール
ML310e gen8 v2はEFIに対応していないため、2TB以上のディスクを起動ディスクとして利用する場合は、ディスクが1台の場合でもRAID0でアレイを作成し、2TBの論理ドライブを作成すると容量を有効に活用できます。アレイの作成は「
HP ProLiant ML310e Gen8 v2 でディスクアレイを作成する」の記事を参照してください。
スペック
CPU | Xeon E3-1241 v3 3.5GHz (Boost 3.9GHz) [4core 8thread] |
Memory | DDR3-1600(PC3-12800) ECC 8GB×4 |
HDD | Western Digital WD60EFRX , HGST Deskstar NAS 0S03842 |
消費電力
通常運用時 | 47~48W | HDD2台 |
電源ON直後 | 75~90W | HDD2台 |
起動時 | 60~62W | HDD2台 |
OSスタートアップ時 | 57~61W | HDD2台 |
動作音
サーバールームの室温が低い環境では動作音は静かです。室温が30度程度になるとファンの回転数は上がりますが、ML110 G6程度かそれより静かな動作音です。ML110 G7のような甲高いファンの動作音はしません。
使用感
問題なく使えています。リプレース前のサーバーと比較して、体感速度も向上するほど性能差はあります。
その後
Hyper-VがインストールされたWindows Server 2012 R2をWindows 2016 にアップグレードするとWindowsが起動できない問題が起きました。また、新規にWindows Server 2016をインストール後Hyper-VをインストールするとWindowsが起動できなくなる現象も発生しました。対処方法などは
こちらの記事を参照してください。
著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。