マイクの種類について (コンデンサーマイク ダイナミックマイク ファントム電源 プラグインパワー など)

マイクの種類についての紹介です。

マイクの方式

マイクの方式には次のものがあります。
  • ダイナミックマイク
  • コンデンサーマイク
  • リボンマイク

ダイナミックマイク

空気の振動が振動版を揺らし、その揺れをコイルで電気信号に変化して音声を電気信号として出力するマイクです。
振動版の揺れをコイルで電気信号に変換するため、マイクの出力の電気信号は非常に微弱な電流になります。そのため、マイクによっては電池を入れるタイプのものもあり、 電池の電力で電気信号を増幅してから、マイクから出力するタイプのマイクもあります。

コンデンサーマイク

2枚の電極に電圧をかけた状態で電極に電気を蓄えておきます。声による振動で電極が振動することで蓄電容量が変化し、電圧が変化することで電気信号が得られる仕組みです。
電極に電圧をかける必要があるため、電源が必要になります。一般的なコンデンサーマイクではファンタム電源による電源供給を必要とします。
低音から高音までバランスが良く収音でき、ダイナミックマイクと比較して感度が高い特徴があります。 電極に水滴がつくと通電してしまうため構造上、結露すると利用できません。湿度に弱い性質があります。

リボンマイク

ダイナミックマイクと同様の原理で動作しますが、電気信号に変換する部分がコイルではなく、アルミ箔を折り曲げたリボンで電気信号に変換します。
高音部分が弱く録音されるため、とげとげした感じがなく、やわらかい音質になります。一方で鮮明感が感じられない印象になります。AMラジオのような雰囲気の音になります。
電源は不要のタイプが多いです。壊れやすい構造のため、取り扱いが難しいとされています。

電源供給

マイクに電源を供給する方式として次の方式があります。
  • プラグインパワー
  • ファンタム電源 (ファントム電源)
  • 電源供給無し

プラグインパワー

マイクと接続しているケーブルで電源を供給する方式です。プラグインパワーでは多くの場合、ミニプラグを利用することが多いです。
スマートフォンのCTIAの4極ミニプラグコネクタやPCのマイク入力などはプラグインパワー方式のものが多いです。
プラグインパワーの電圧は数ボルト程度です。

ファンタム電源 (ファントム電源)

マイクと接続しているケーブルで電源を供給する方式です。ファンタム電源を利用する場合、ほとんどの場合でXLRケーブルを利用します。
ファンタム電源の電圧は48Vが一般的です。

電源供給無し

電源の供給がない方式です。マイクが充電式であったり、電池が入っている場合があります。
マイクに電源が無い場合は、マイクの弱い出力をオーディオインターフェイスやアンプで増幅して利用します。

接続タイプ

マイクの接続には次の種類があります。
  • アンバランス接続
    • TSコネクタ (ケーブル)
  • バランス接続
    • XLRケーブル
    • TRSコネクタ (ケーブル)
  • ステレオマイク

アンバランス接続

TSコネクタ (ケーブル)

フォーンプラグやミニプラグのTSコネクタ(2極)、ケーブルを利用した接続です。

バランス接続

XLRケーブル

バランス接続での接続時に使われるケーブルです。3つのピンがあるコネクタです。

TRSコネクタ (ケーブル)

フォーンプラグやミニプラグのTRSコネクタ、ケーブルを利用したバランス接続です。

ステレオマイク

LとRのマイクが2つありステレオで録音できるマイクです。ミニプラグのTRSコネクタ(3極)を利用している機種が多いです。
著者
iPentec Document 編集部
iPentec Document 編集部です。
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最終更新日: 2020-11-28
作成日: 2020-11-16
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