PanasonicのLumix DMC-GX1を使いはじめましたので使用感を紹介します。
購入のきっかけ
Olympus E-P3を利用していて満足していたのですが、若干本体が大きく重量が重いことや、ピントが思った位置に合わない、などいくつか不満な点もありました。他のメーカーからもミラーレス機が登場していたのですが、広角レンズがないことや、巨費を投じて購入した
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0や
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8の写りが良いため、他社のカメラには乗り換えられず、しばらく使い続けていました。そんなある日、Panasonicからコンパクトハイエンドミラーレス機としてLumix DMC-GX1が発売されました。Lumixはマイクロフォーサーズ規格のため、手持ちのマイクロフォーサーズ規格のオリンパスのレンズも使えることがわかり、試用感も良好でしたので購入に踏み切りました。
購入
ネット通販で購入しました。購入したのは電動ズームレンズの付いたDMC-GX1X-K1です。
Amazonでも購入できます。
梱包
梱包は下図の通りです。意外と箱は小さくコンパクトです。
箱の内容物は下図のとおり。本体以外に、USBケーブル、バッテリーパック、充電器、ストラップ、マニュアル、CD-ROMが同梱されています。
レンズはあらかじめ本体に装着されています。レンズキャップも同梱されています(下図右上がキャップです)。
USB接続ケーブルのコネクターは独自の形式のものです。
外観
デザインはシンプルで良いです。サイズもコンパクトです。
重さは意外と軽いです。手に取った際にずっしりと重さは感じません。Olympus E-P3やNikon1 V1より軽い感覚です。筐体もかなりコンパクトです。厚みも薄いため持ち運びやすいです。右側のグリップも握りやすいです。
質感
ずっしりとした重さはありませんが、安っぽい感じはありませんでした。ただし、後ダイヤルの質感と操作感が若干安っぽい感じがしました。シャッター音も若干、軽薄に感じるかもしれません。
オートフォーカス
ピント合わせの速度はかなり高速でした。フォーカス合わせの際のレンズ音も非常に静かです。オートフォーカスも賢く、自分が撮影したい対象物におおむね合います。E-P3では意図した位置と違う位置にピントが合うケースがちょくちょくありましたが、GX1ではだいぶ少ないです。
シャッター音
メカニカルシャッターです。シャッター音はやや大きい感じがしました。Nikon1 V1,Olympus E-P3より大きい音です。NEX-5とほぼ同じ大きさの音がします。モーター音の甲高い音はしませんが、メカニカルな音がします。
連続撮影
素早くシャッターを切ることができます。ストレスなくぱしゃぱしゃ撮影できます。
液晶
液晶はLumixらしい液晶という印象でした。ちょっとぎらぎら感があるような印象でした。Nikon V1の液晶のほうがきめ細かく発色もきれいな感じがしました。EVFはついていないのですが、もともと私はEVFは使わないスタイルで撮影しているので特に問題にはなりませんでした。E-P3のような有機ELディスプレイでないため彩度が高いといった印象もありませんでした。
メニュー、操作性
メニューはわかりやすく、動作は普通でした。いかにも"Lumix"という感じのメニューなので好き嫌いが出そうな気がしました。後ダイヤルの質感は若干安っぽくダイヤルが小さいため回しにくいと感じました。後ダイヤルの操作性はE-P3のほうが良いです。
レンズ
LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S. (付属レンズ)
LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S. のレビューは
こちら
M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0
M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0 のレビューは
こちら
レンズのほうが重いせいでレンズが地面についてしまいます。
M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8
M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8のレビューは
こちら
このレンズも重いため、レンズが地面についてしまします。
画質の比較
画質を比較してみます。
例1
Panasonic Lumix GX1
f/3.5 1/30sec ISO-1600
LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.
自然な写りです。
Olympus PEN E-P3
f/3.5 1/30sec ISO-1600
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ R
赤が強めに出ます。若干彩度が高めの画像になります。
SONY α NEX-5
f/3.5 1/30sec ISO-800
E 18-55mm F3.5-5.6 OSS - SEL1855
敷物の白に露出があってしまった関係で、全体的に暗い画像になっています。裏面照射型CMOSセンサのため、低ISO値で撮影できています。
Nikon P300
f/2.8 1/13sec ISO-400
コンパクト機です、全体がくっきりと描写できています。裏面照射型CMOSセンサのため、低いISO値で撮影できています。
例2
Panasonic Lumix GX1
f/3.5 1/60sec
LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.
Olympus PEN E-P3
f/3.5 1/60sec
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ R
Lumix GX1やNEX-5と比べると赤が強めに出る傾向があるようです。
SONY α NEX-5
f/4.5 1/40sec
E 18-55mm F3.5-5.6 OSS - SEL1855
暗い部分が底上げされて明るく描写される傾向にあります。
Nikon P300
f/2.8 1/80sec
暗い部分が底上げされて明るく描写される傾向にあります。
例3
Panasonic Lumix GX1
f/3.5 1/60sec ISO-640
LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.
若干暗めですが、色、明るさともに自然な写りです。
Olympus PEN E-P3
f/3.6 1/60sec ISO-1250
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ R
赤が強めに出ます。全体的に明るく、彩度も高めです。
SONY α NEX-5
f/3.5 1/30sec ISO-400
E 18-55mm F3.5-5.6 OSS - SEL1855
若干青みが強いです。裏面照射型CMOSセンサのため、低いISO値で撮影できています。DMC-GX1やE-P3と比べるとコントラストが若干弱めです。
Nikon P300
f/2.8 1/50sec
やや青みが強いです。裏面照射型CMOSセンサのため、低いISO値で撮影できています。DMC-GX1やE-P3と比べるとコントラストが若干弱めです。
ISO感度別の比較
ISO感度別の比較は
こちらの記事を参照してください。
ある程度使い込んでからの使用感
画質
良く言うと、自然な写りです。逆に言えば、シャープが弱く若干眠たい画像になります。小物や人物の撮影では気づきにくいですが広角レンズで風景を撮影した場合、違いが顕著になります。おそらくプログラマブルオートの動作挙動の違いや、映像素子のローパスフィルターの強度によるものの違いだと思われます。E-P3のほうがシャープな画像になります。画像に関しては好みの問題だと思われます。
シャッター音
若干シャッター音が大きいですが、屋外で使う場合はほとんど気になりません。
AF(オートフォーカス)
意図した場所にピントが合うことは少ないです。実際の使用でもストレスはほとんどありませんでした。
プログラマブルオートの挙動
プログラマブルオートの場合、明所では絞りを絞るよりもシャッタースピードを短くする傾向にあります。E-P3と比較すると、E-P3ではシャッタースピードを短くするよりも絞りを絞る傾向になります。
ホワイトバランス補正
ホワイトバランスの補正が強力に働きます。そのため、実際に感じた色と撮影画像の色が変わってしまうケースがありました。太陽光下では若干赤みが強めに、蛍光灯、電球下では若干青が強めになる感じがします。
まとめ
使用感は良かったです。手振れ補正はレンズ側になります。レンズはダブルズームキットもありますが、持ち運びのしやすさなどを考慮すると、電動ズームのレンズのほうがおすすめだと思います。コンパクトで軽く持ち運びもしやすいので気軽に撮影できる機種としてお勧めです。
著者
iPentec のライフスタイルコンテンツとトラベルコンテンツの担当。
北欧デザインに囲まれた生活とミニマリストに憧れるも、なかなか部屋の物が減らせない。
最終更新日: 2024-01-25
作成日: 2011-11-25