Data Queryでインターフェイスのグラフを作成すると同じ名前でグラフが作成され名前が変更できない

原因

Cactiで[Data Query]からデバイスのインターフェイスのグラフを複数作成すると同じ名前になってしまうことがあります。これは、Data Qurtyの[Suggested Values]の[Graph Template]のtitleが指定されていないため、参照しているGraph Templateのタイトルがそのまま使われてしまうことが原因です。

対策

Data Queryの[Suggested Values]の[Graph Template]に"title"の値を追加するとインターフェイスごとのグラフに別の名前を付けることができます。



|host_description|
と記述するとホストの説明文と置換できます。また、

|query_(フィールド名)|
と記述すると指定したフィールド名のOIDの値と置換できます。フィールド名はXML形式のデータクエリファイルで定義します。データクエリファイルの詳細はこちらの記事を参照してください。

複数のtitleを指定することもできます。上位のタイトルから利用しますが、値が無い場合は次のタイトルを用います。


上図の場合は
|host_description| - Traffic - |query_ifIP| - |query_ifName|
の利用を試しますが、インターフェイスにIPが割り当てられていない場合は、|query_ifIP|の値が取得できないため2番目の
|host_description| - Traffic - |query_ifName|
の利用を試みます。

作成されたグラフの名前変更

作成されたグラフは後からでも名前の変更ができます。グラフの設定画面を表示し、[Supplemental Graph Tempalte Data]セクションの[Title]を変更することでグラフの名前を変更できます。

名前が変更できない場合

設定の状況によってはグラフの編集画面にTitleが表示されない場合があります(下図参照)。これはグラフの元となるGraph TemplateでTitleの変更を許可していないためです。


このグラフの元となるGraph Templateの編集画面を表示します。


Graph Templateの[Title]の欄にある[Use Per-Data Source Value (Ignore this Value)]のチェックボックスにチェックをします。設定後[Save]ボタンを押します。


変更後グラフの編集画面を表示すると[Title]の項目が表示されており、グラフの名前変更ができます。


著者
iPentecのプログラマー、最近はAIの積極的な活用にも取り組み中。
とっても恥ずかしがり。
掲載日: 2012-07-26
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