File Scavenger を利用して、完全に削除してしまったファイルを復元する (ゴミ箱から削除してしまったファイルの復旧) - Windows
FileScavengerを利用して、完全に削除してしまったファイル (ゴミ箱から削除してしまったファイル)を復元する手順を紹介します。
概要
ゴミ箱から削除したファイルは、通常は復元できませんが、削除したファイルを復元するツールで復元できることがあります。削除ファイルの復元ツールは多数存在していますが、File Scavengerは検索性や復元率が高いです。
この記事ではFile Scavengerを利用してファイルを復元する手順を紹介します。
手順
ダウンロードした File Scavengerの実行ファイルをダブルクリックし、実行します。ファイルをダウンロードする際は復元したいファイルがあるディスクドライブとは別のドライブにダウンロードします。ディスクが1台しかない場合は、USBメモリ等にダウンロードします。これは、削除してしまったファイルのディスク領域に、このダウンロードファイルが保存されると、データが上書きされ、復元できなくなる状態を防ぐためです。
下図のダイアログが表示されます。PCにインストールをするか、そのまま実行するかを選択します。あらかじめPCにインストールする場合は[インストール]を選択してPCにインストールしておきます。すでにファイルが削除され復元したい場合はインストールにより復元されるファイルのディスク領域の上書を避けるため[実行]を選択します。
今回は[実行]を選択します。選択後[OK]ボタンをクリックします。
下図のスプラッシュウィンドウが表示されます。
起動できると下図のウィンドウが表示されます。
ウィンドウ上部の[検索場所]コンボボックスから検索対象のドライブを選択します。また[検索モード]セクションで検索モードを選択します。今回は"クイック"検索を選択します。選択後右側の[検索]ボタンをクリックします。
検索が完了すると下図のダイアログが表示されます[OK]ボタンをクリックします。
削除されて復元可能なファイルがリストに表示されます。
ウィンドウ上部のツールバーの[ツリー表示]ボタンをクリックすると表示をディレクトリの階層構造で表現できます。
復元するファイルの左側にあるチェックボックスにチェックをします。
上部のタブの[ステップ 2:回復]タブをクリックして選択します。[保存先]テキストボックスに復元されたファイルを保存するパスを制定します。
保存パスが復元するファイルと同じドライブの場合、復元されたファイルで他の削除されたファイルを上書きしてしまう可能性があるため、復元するファイルの保存先は別のドライブを指定します。
パスの設定ができたら右側の[回復]ボタンをクリックします。
ライセンスが登録されていない場合は、下図のライセンス登録ダイアログが表示されます。[ライセンスモード]ラジオボタンをチェックし、ライセンス番号を入力します。業務用ライセンスファイルを利用している場合は[業務用ライセンスファイルを読み込む]チェックボックスをチェックし、ライセンスファイルを指定します。
設定ができたら[OK]ボタンをクリックします。
ファイルの復元が実行され、ファイルが復元されました。
以上でファイルの復元は完了です。
使用感
ファイルの復元できる率が高く、[完全]検索でファイルを検索した場合、かなり状態が悪いファイルでも復元できることがあります。RAIDにも対応しており幅広く利用できます。
著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。