MRTGのインストールと設定

WindowsにMRTGをインストールしてトラフィックを測定します。

インストール

Perlのインストール

MRTGの実行にはPerlが必要です。WindowsのPerl実行環境のActivePerlをインストールします。~

インストールディレクトリの作成

インストールディレクトリを作成します。今回は
c:\mrtg
ディレクトリを作成しました。

ファイルコピー

ダウンロードしたmrtgのファイルをインストールディレクトリーにコピーします。今回はバージョン2.17.2のmrtgを用いました。


以上でインストールは終了です。

MRTG設定ファイルの作成

設定ファイルを保存するディレクトリを作成します。今回は
c:\mrtg\cfg
ディレクトリを作成しました。
次に、以下のコマンドを実行してMRTGの設定ファイルを作成します。
perl c:\mrtg\bin\cfgmaker public@(ホスト名) --global "WorkDir: c:\inetpub\wwwroot\mrtg\" > c:\mrtg\cfg\mrtg.cfg

コマンド例

perl c:\mrtg\bin\cfgmaker public@192.168.0.100 --global "WorkDir: c:\inetpub\wwwroot\mrtg\" > c:\mrtg\cfg\mrtg.cfg
c:\mrtg\cfg ディレクトリにmrtg.cfgファイルが作成されます。

MRTG設定ファイルの編集

WorkDirの設定

mrtg.cfgファイルを開きます。ファイルの先頭部分の
### Global Config Options
#  for UNIX
# WorkDir: /home/http/mrtg

#  or for NT
# WorkDir: c:\mrtgdata
の WorkDirのコメントを外し、WorkDirのパスを編集します。
今回は、
### Global Config Options

#  for UNIX
# WorkDir: /home/http/mrtg

#  or for NT
WorkDir: c:\inetpub\wwwroot\mrtg
としました。

グラフオプションの設定

#  to get bits instead of bytes and graphs growing to the right
# Options[_]: growright, bits
のOptionsのコメントを外し
#  to get bits instead of bytes and graphs growing to the right
Options[_]: growright, bits
としました。このオプションを有効にすると、グラフの縦軸がビット単位になり(デフォルトはバイト単位)、グラフが右側に向かって伸びるようになります。

その他

設定ファイルの末尾に WorkDirが記載されていることがあるので、その場合は削除します。

MRTGの動作確認

perl c:\mrtg\bin\mrtg c:\mrtg\cfg\mrtg.cfg
コマンドを実行します。正しく動作していれば設定ファイルで指定したWorkDirのディレクトリにグラフの画像やHTMLファイルが作成されます。

MRTGを常に実行する

正常に動作することが確認できたら、MRTGの設定ファイルに
RunAsDaemon: yes
Interval:5
を加えます。この記載をするとMRTGは起動し続け、5分間隔でグラフを更新します。

タスクの設定

Windows起動時にMRTGのコマンドを実行するようにタスクを設定します。コントロールパネルの管理ツールの[タスクスケジューラ]をクリックします。


タスクスケジューラウィンドウが表示されます。


左側のツリービューで[タスクスケジューラーライブラリ]ノードを選択します。


右側のタスクリストで右クリックをしポップアップメニューを表示します。ポップアップメニューの[新しいタスクの作成]メニューをクリックします。


タスクの作成ダイアログが表示されます。


[全般]タブをクリックして選択します。[名前]欄にはタスクの名前を入力します。今回は"MRTG"としました。[説明]にはタスクの説明を入力します。MRTGはログオンしていない場合にもタスクを実行するので[ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する]ラジオボタンにチェックを付けます。また[最上位の特権で実行する]にチェックを付けました。


[トリガー]タブをクリックして切り替えます。画面下部の[新規]ボタンをクリックします。


[新しいトリガー]ダイアログが表示されますので[タスクの開始]コンボボックスから[スタートアップ時]を選択します。他はデフォルトのままとします。設定ができたら[OK]ボタンをクリックします。


[条件]タブをクリックして切り替えます。今回はデフォルトのままとしました。


[設定]タブをクリックして設定画面を表示します。デフォルトでは[タスクを停止するまでの時間]チェックボックスにチェックが入っているのでこれを外しました。


[操作]タブをクリックします。画面下部の[新規]ボタンをクリックします。


新しい操作ダイアログボックスが表示されます。[操作]コンボボックスから[プログラムの開始]を選択します。


実行するプログラムはPerlの"wperl.exe"を指定します。[引数の追加]テキストボックスに
c:\mrtg\bin\mrtg c:\mrtg\cfg\mrtg.cfg
を入力しました。設定ができたら[OK]ボタンをクリックします。


操作リストビューに操作が追加されました。ダイアログ下部の[OK]ボタンをクリックして設定を確定します。


[OK]ボタンを押すとこのタスクを実行するユーザーアカウントの入力を求められます。タスクを実行するユーザー名とパスワードを入力して[OK]ボタンを押します。


以上で起動時にMRTGを実行するタスクの設定が完了しました。
著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。
掲載日: 2011-05-26
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