mklink /D (シンボリックリンク名) (リンク先フォルダ)
シンボリックリンクを作成する手順と、削除する手順を紹介します。
コマンドプロンプトのコマンドで作成、削除する方法と、PowerShellで作成、削除する方法を紹介します。
Windows Vista以降のOSではファイル、フォルダのどちらに対しても、シンボリックリンクを作成できるようになりました。
シンボリックリンクを作成するにはmklink
コマンドを利用します。
削除するには、ディレクトリを指すシンボリックリンクの場合はrmdirコマンド、
ファイルを指すシンボリックリンクの場合にはdelコマンドを利用します。エクスプローラーを利用して削除することもできます。
PowerShellを利用する場合は、シンボリックリンクの作成は New-Item
コマンドを利用し、削除する場合は、Remove-Item
コマンドを利用します。
mklink /D (シンボリックリンク名) (リンク先フォルダ)
mklink (シンボリックリンク名) (リンク先ファイル)
d:\
に "dv" という名称で d:\develop\local
へリンクするシンボリックリンクを作成するコマンドの例です。mklink /D d:\dv d:\develop\local
c:\data
に "image.png" という名称で、c:\storage\imagedata\1234.png
へリンクするシンボリックリンクを作成するコマンドの例です。mklink c:\data\image.png c:\storage\imagedata\1234.png
管理者としてコマンドプロンプトを起動します。
以下のコマンドを実行します。
d:\Storage\cert
ディレクトリを指すシンボリックリンクを c:\Storage\cert
の名称で作成します。mklink /D c:\Storage\cert d:\Storage\cert
コマンドを実行し、シンボリックリンクが作成できた状態です。
c:\Storage
フォルダを開いた際の画面です。
cert
シンボリックリンクのフォルダアイコンが表示されています。
c:\Storage\cert
ですが、ファイルの内容はd:\Storage\cert
ディレクトリの内容が表示されています。次のコマンドを実行します。
mklink c:\data\flex.html c:\data-new\flex-0.html
コマンドを実行すると、以下のメッセージが表示され、シンボリックリンクが作成されます。
c:\data\flex.html <<===>> c:\data-new\flex-0.html のシンボリック リンクが作成されました
作成したシンボリックリンクのあるフォルダをエクスプローラーで開きます。シンボリックリンクが作成されています。
シンボリックリンクの項目をダブルクリックします。今回はHTMLファイルへのシンボリックリンクのため、Webブラウザが起動しHTMLページが表示されます。
シンボリックリンクを作成できました。
ディレクトリへのシンボリックリンクを削除する場合はrmdirコマンドを利用します。
rmdir (削除シンボリックリンク名)
ファイルへのシンボリックリンクを削除する場合はdelコマンドを利用します。
del (削除シンボリックリンク名)
d:\data
ディレクトリにある ディレクトリを指している mylink
のシンボリックリンクを削除します。rmdir d:\data\mylink
d:\data
ディレクトリにある ファイルリを指している filelink
のシンボリックリンクを削除します。del d:\data\filelink
管理者としてコマンドプロンプトを起動し、プロンプトで次のコマンドを実行します。
c:\Storage
にあるディレクトリを指すシンボリックリンク cert
を削除するコマンドです。
rmdir c:\Storage\cert
コマンドを実行し、シンボリックリンクが削除できた状態です。特にメッセージは表示されません。
シンボリックリンクがあったディレクトリを確認します。シンボリックリンクは削除されています。
シンボリックリンク先のディレクトリのファイルは削除されていません。
エクスプローラーで削除することもできます。シンボリックリンクがあるフォルダを表示します。
シンボリックリンクの項目をクリックして選択し[Del]キーを押すか、右クリックしてポップアップメニューを表示し、[削除]のボタンをクリックします。
シンボリックリンクが削除できました。
シンボリックリンクを削除できました。
PowerShellを利用してシンボリックリンクを作成するコマンドの紹介です。
New-Item -Path '(シンボリックリンクの配置先)' -Name (シンボリックリンク名) -Value '(リンク先フォルダ)' -ItemType SymbolicLink
d:\data に MyData という名称で c:\develop へリンクするシンボリックリンクを作成するコマンドの例です。
New-Item -Path 'd:data' -Name MyData -Value 'c:\develop' -ItemType SymbolicLink
次のコマンドを入力することで、d:\data に MyText という名称で c:\data\mytext1.txt へリンクするシンボリックリンクが作成できます。
New-Item -Value 'C:\data\text1.txt' -Path 'D:\data\' -Name MyText -ItemType SymbolicLink
PowerShellのプロンプトで次のコマンドを実行します。
d:\Storage\cert
を指すシンボリックリンク cert
を c:\Storage
に作成します。New-Item -Value 'd:\Storage\cert' -Path 'c:\Storage' -Name cert -ItemType SymbolicLink
コマンドを実行し、シンボリックリンクが作成できた状態です。
c:\Storage
フォルダを開いた際の画面です。
cert
シンボリックリンクのフォルダアイコンが表示されています。
c:\Storage\cert
ですが、ファイルの内容はd:\Storage\cert
ディレクトリの内容が表示されています。
シンボリックリンクを作成できました。
PowerShellのコマンドでシンボリックリンクを削除します。
Remove-Item (シンボリックリンク、ジャンクションのパス)
MyData という名称で作成したシンボリックリンクを削除するコマンドの例です。
Remove-Item MyData
"c:\My Data" ディレクトリ内にある "link" シンボリックリンクを削除する例です。
Remove-Item "c:\My Data\link"
PowerShellのプロンプトで次のコマンドを実行します。
c:\Storage
に作成した cert
シンボリックリンクを削除するコマンドです。
Remove-Item C:\Storage\cert
次のメッセージが表示されます。
[Y]キーを入力して削除を実行します。削除が完了した状態が下図です。
C:\Storage
フォルダ内にあった cert シンボリックリンクが削除されていることが確認できます。
シンボリックリンクが指していた先のフォルダ内のファイルは削除されていないことも確認できました。
PowerShellでシンボリックリンクを削除できました。
以下の書式でも削除できます。
Deleteメソッドを利用する、次の書式でも削除できます。
[System.IO.Directory]::Delete('削除するシンボリックリンクのパス')
次のコマンドを入力することで、d:\data ディレクトリの MyData のシンボリックリンクを削除できます。
[System.IO.Directory]::Delete('D:\data\MyData\')