ASP.NET アプリケーションのデバッグを開始すると 「’IIS Express’ に接続できませんでした。」エラーが発生する - Visual Studio
ASP.NET アプリケーションのデバッグを開始すると 「’IIS Express’ に接続できませんでした。」エラーが発生する現象と対処法について紹介します。
現象
ASP.NET Webアプリケーションのデバッグ実行を開始すると、以下のエラーメッセージが表示されます。
エラーメッセージ
Webサーバー 'IIS Express' に接続できませんでした。
発生タイミングは Visual Studio のバージョンアップ後に発生することが多いようです。
原因
いくつか原因があるようですが、SSL設定が影響している場合が多いようです。
対処法
問題が発生するASP.NET アプリケーションのプロジェクトを開きます。プロジェクトのプロパティを表示します。左側のメニューで[デバッグ]をクリックして選択します。
デバッグ設定画面が表示されます。
画面の下部に[SSL を有効にする]のチェックボックスがあります。チェックボックスにチェックが付いている場合はチェックを外します。
チェックを外した状態で、ASP.NET アプリケーションのデバッグを開始します。IIS Expressが起動し、非SSLのURLでデバッグが開始されれば、SSL設定が原因です。
チェックを外してもデバッグが開始できない場合は、IIS Express設定に問題がある可能性がありますので、次の処理を試します。
- ソリューションのフォルダにある ".vs" フォルダの削除
- すでに動作している IIS Expressのサイトを停止
- アプリURL のポート番号を変更
- マシンの再起動
非SSLでのASP.NET アプリケーションのデバッグができる場合は、SSLの設定に問題がある可能性がありますので、管理者モードでVisual Studioを起動します。
スタートメニューのVisual Studio のショートカットを右クリックして、[その他]メニューの[管理者として実行]の項目をクリックします。
Visual Studio が管理者モードで起動します。ウィンドウの右上に[管理者]の表示がされていることで、管理者モードで起動しているかの判別ができます。
ASP.NET アプリケーションのプロジェクトを開き、プロジェクトのプロパティ画面を表示します。デバッグ設定画面の下部の [SSL を有効にする] のチェックボックスをクリックしてチェックをつけます。チェック後、ASP.NET アプリケーションのデバッグを開始します。管理者モードでデバッグが開始できることを確認します。
管理者モードでデバッグが開始できることを確認後、Visual Studioを終了し、管理者モードではない状態でVisual Studioを再起動します。
再起動後にASP.NETプロジェクトを開き、デバッグを開始します。通常モードでもASP.NET アプリケーションのデバッグか開始できることを確認します。
以上の手順で、ASP.NETアプリケーションをIIS Expressでデバッグできるようになります。
著者
iPentecのメインプログラマー
C#, ASP.NET の開発がメイン、少し前まではDelphiを愛用