kohya_ss GUI のインストール
kohya_ss GUI をインストールする手順を紹介します。
概要
こちらの記事では、sd-scriptsをインストールする手順を紹介しました。
コマンドラインで実行する場合は、紹介したsd-scriptsを実行すれば隔週処理を実行できますが、
より簡単に sd-scriptsを扱える、kohya_ss GUI が提供されていますので、この記事では、kohya_ss GUIをインストールする手順を紹介します。
手順
kohya_ss GUIのダウンロード
GitHubのkohya_ss GUIのリポジトリを確認します。リポジトリのURL(
https://github.com/bmaltais/kohya_ss)にアクセスしてリポジトリが存在していることを確認します。
ダウンロードはgitコマンドで実行します。以下のコマンドを実行します。
git clone https://github.com/bmaltais/kohya_ss.git
リポジトリのクローンが作成され、ファイルがダウンロードできました。
ダウンロードされたリポジトリのファイルです。
kohya_ss GUIのセットアップ
コマンドプロンプトで、ダウンロードしたファイルのリポジトリのルートフォルダのsetup.bat ファイルを実行します。
PythonにPATHが設定されている場合は、バッチファイルの実行でセットアップが完了しますが、今回はPATHが通っていないためエラーが発生します。
補足:PythonのPATHが設定されていない場合の対処法
PythonのPATHが設定されていない場合はコマンドで仮想環境を作成し、仮想環境から setup.batを実行します。
仮想環境を作成する以下のコマンドを実行します。
cd (kohya_ss GUIのリポジトリのルートディレクトリ)
python.exe(のフルパス) -m venv venv
仮想環境が作成されますので、activate.batを実行し、仮想環境に切り替えます。
.\venv\Scripts\activate.bat
仮想環境に切り替えた状態で、setup.batを実行します。
下図のメニューが表示されます。
[1]を入力し、"Install kohya_ss gui"の項目を選択します。
Torchのバージョンを選択します。[2]を入力し、"Torch 2"を選択します。
インストールが始まりますが、Gitがない旨のエラーが表示されます。(インストール自体は進行します)
Gitのエラーを解消するには、環境変数のGitにgit.exeのパスを設定します。
今回は、activation.bat ファイルにGit環境変数の設定を追加しています。
ファイルの変更後、Deactivate.batを実行し、一度仮想環境を抜け、再度Actibate.batを実行して仮想環境に切り替える必要があります。
@echo off
rem This file is UTF-8 encoded, so we need to update the current code page while executing it
for /f "tokens=2 delims=:." %%a in ('"%SystemRoot%\System32\chcp.com"') do (
set _OLD_CODEPAGE=%%a
)
if defined _OLD_CODEPAGE (
"%SystemRoot%\System32\chcp.com" 65001 > nul
)
set VIRTUAL_ENV=c:\Storage\Image-Gen\kohya-ss-gui\kohya_ss\venv
if not defined PROMPT set PROMPT=$P$G
if defined _OLD_VIRTUAL_PROMPT set PROMPT=%_OLD_VIRTUAL_PROMPT%
if defined _OLD_VIRTUAL_PYTHONHOME set PYTHONHOME=%_OLD_VIRTUAL_PYTHONHOME%
set _OLD_VIRTUAL_PROMPT=%PROMPT%
set PROMPT=(venv) %PROMPT%
if defined PYTHONHOME set _OLD_VIRTUAL_PYTHONHOME=%PYTHONHOME%
set PYTHONHOME=
if defined _OLD_VIRTUAL_PATH set PATH=%_OLD_VIRTUAL_PATH%
if not defined _OLD_VIRTUAL_PATH set _OLD_VIRTUAL_PATH=%PATH%
set PATH=%VIRTUAL_ENV%\Scripts;%PATH%
set VIRTUAL_ENV_PROMPT=(venv)
:END
if defined _OLD_CODEPAGE (
"%SystemRoot%\System32\chcp.com" %_OLD_CODEPAGE% > nul
set _OLD_CODEPAGE=
)
set GIT=(git.exe のフルパス)
インストールが始まります。

インストールが完了すると、セットアップメニューの画面に戻ります。
cudnn のインストール
cudnnをインストールします。cudnnのpythonライブラリをダウンロードします。ダウンロード手順は
こちらの記事を参照してください。
ダウンロードしたzipファイルを展開し、kohya_ss GUI のローカルリポジトリのルートディレクトリに配置します。
セットアップメニューで[2]を入力し、"(Optional) Install cudann files"の項目を選択します。
セットアップが実行されます。セットアップが完了すると、セットアップメニューに戻ります。
bitsandbytes-windows のインストール
セットアップメニューで[2]を入力し、"(Optional) Install *bitsandbytes-windows"の項目を選択します。
インストールが実行されます。
sd-scriptsの設定
[4]を入力し、"(Optional) Manually confgure accelerate" の項目を選択します。
設定項目が表示されますので、設定を進めます。設定内容の詳細は
こちらの記事を参照してください。
コンピューティング環境は、"This machine"を選択
分散処理は、"No distributed training"を選択
CPU利用は"NO"を選択
torch dynamo設定は、"NO"を選択
DeepSpeedは、"NO"を選択
GPU利用は、"all"を選択
演算時の型選択です。
今回は [2]を押して、"bf16"を選択。
kohya_ss GUIの起動
設定完了後、セットアップメニューの[5]を入力して、"(Optional) Start Koyha_ss FUI in browser" を選択します。
Koyha_ss GUI が起動し、Webブラウザが起動し下図のページが表示されます。
なお、次回以降は、gui.bat を実行して起動します。
著者
iPentecのメインデザイナー
Webページ、Webクリエイティブのデザインを担当。PhotoshopやIllustratorの作業もする。