スケジュールを設定して定期的にデータベースを自動でバックアップする
SQL Serverでの自動バックアップの手順を紹介します。
概要
こちらの記事ではSQL Serverのバックアップ手順を紹介しました。定期的にバックアップを手動でする場合はこの方法で問題ありませんが、
定期的に自動でバックアップをしたい場合もあります。この記事では、SQL Serverで定期的なスケジュールで自動でバックアップをするための設定手順を紹介します。
手順
SQL Server Management Studioを起動します。データベースに接続します。
左側の[オブジェクトエクスプローラ]ウィンドウの、サーバーノードの下の[管理]ノード内の[メンテナンスプラン]ノードを選択します。
選択後、右クリックでポップアップメニューを表示します。メニューの[メンテナンス プラン ウィザード]を選択します。
[SQL Server メンテナンス プラン ウィザード]ダイアログが表示されます。[次へ]ボタンをクリックします。
補足
SQL Server エージェントが起動していない場合は、下図のメッセージが表示されます。
SQL Server エージェントの起動手順については
こちらの記事を参照してください。
エラーメッセージ
'Agent XPs'コンポーネントは、このサーバーのセキュリティ構成の一環としてDFFに設定されています。システム管理者は sp_configure を使用して、'Agent XPs'の使用を有効にできます。'Agent XPs'を有効にする手順の詳細については、SQL Server オンラインブックの「セキュリティ構成」を参照してください。
[プランのプロパティを選択]画面が表示されます。
画面では表示がずれていますが、表示のずれが無い状態では下図の表示となります。
[名前]テキストボックスにプラン名を入力します。他の項目はデフォルトのままの設定とします。
画面下部の[スケジュール]欄の右側の[変更]ボタンをクリックします。
[新しいジョブ スケジュール]ダイアログが表示されます。
自動バックアップの頻度、スケジュールを設定します。今回は、毎週月曜日の3:00に実行するスケジュールとします。
設定ができたら、ダイアログ下部の[OK]ボタンをクリックします。
[プランのプロパティを選択]画面に戻ります。スケジュールの欄が更新されてことを確認し、[次へ]ボタンをクリックします。
[メンテナンス タスクの選択]画面が表示されます。
今回はバックアップのため、[データベースのバックアップ(完全)]のチェックボックスにチェックをします。
チェック後[次へ]ボタンをクリックします。
[メンテナンス タスクの順序を選択]画面が表示されます。複数のタスクがある場合は実行順序を指定できます。今回はタスクが一つしかないため[次へ]ボタンをクリックします。
[データーベースのバックアップ(完全)タスクの定義]ダイアログが表示されます。
[データベース]のコンボボックスをクリックします。下図のドロップダウンウィンドウが表示されます。
[これらのデータベース]ラジオボタンをチェックし、バックアップするデータベースのチェックボックスにチェックをつけます。チェック後[OK]ボタンをクリックします。
[データベース]のコンボボックスの内容が、"特定のデータベース"の表示であることを確認します。
[バックアップ先]タブをクリックします。下図の画面が表示されます。
[すべてのデータベースにバックアップファイルを作成する]ラジオボタンにチェックされていることを確認します。[フォルダ-]のテキストボックスにデータベースのバックアップファイルの出力先を指定します。
[オプション]タブをクリックします。バックアップの圧縮の設定などが指定できます。
今回は[バックアップの圧縮の設定]を"バックアップを圧縮する"の設定に変更します。[次へ]ボタンをクリックします。
[レポート オプションの選択]画面が表示されます。今回はデフォルトのままとします。設定ができたら[次へ]ボタンをクリックします。
[ウィザードの完了]画面が表示されます。[完了]ボタンをクリックします。
[メンテナンス プラン ウィザードの進行状況]画面が表示され、メンテナンスプランの設定が始まります。
メンテナンスプランの作成が成功すると、下図の成功画面が表示されます。[閉じる]ボタンをクリックしてウィザードを終了します。
SQL Server Management Studio に戻ります。[管理]ノード内の[メンテナンスプラン]ノードの下に作成したメンテナンスプランのノードが追加されます。
メンテナンスプランの作成は以上で完了です。
メンテナンスプランの実行
処理が正しく実行できるかメンテナンスプランを実行します。SQL Server Management Studio の。[管理]ノード内の[メンテナンスプラン]ノードの下に作成したメンテナンスプランのノードをクリックして選択します。右クリックし、ポップアップメニューを表示します。メニューの[実行]をクリックします。
[メンテナンス プランの実行]ダイアログが表示されます。
メンテナンスプランの実行が正常に完了すると、下図の成功画面が表示されます。[閉じる]ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
指定したディレクトリにデータベースのバックアップファイルが作成されていることが確認できました。
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- SQL Server
- 自動バックアップ
- スケジューリング バックアップ
著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。
掲載日: 2016-04-24
改訂日: 2021-08-28