文字ツールで描画した文字を太くする
Adobe Illustratorでは、文字ツールで文字を描画できますが、描画した文字をさらに太くしたい場合があります。この記事では文字ツールで描画した文字をさらに太くする方法を紹介します。
文字ツールでの文字描画
Illustratorでは文字ツールを用いて文字を描画できます。文字の描画手順は
こちらの記事を参照してください。
文字のフォントサイズや書式は[文字]ウィンドウで編集できます。フォントに複数のウェイトがある場合は文字の太さもこのウィンドウで変更できます。下図はフォントウェイトのコンボボックスを開いた画面です。EL, L, R, M, B, H の6種類のフォントウェイトが存在しています。
フォントウェイトを変更すると文字の太さが変わります。
ただし、フォントの種類によってはフォントウェイトが1つしか存在しないものもあります。
フォントで描画された文字をより太くする場合
フォントで描画された文字をより太くする場合はフォントで描画した文字列をアウトライン化します。アウトライン化の手順は
こちらの記事を参照してください。
文字列がパスに変換できました。
[選択ツール]を用いて変換したパスを選択します。選択状態で[オブジェクト]メニューの[パス]サブメニュー内の[パスのオフセット]メニューを選択します。
パスのオフセットダイアログが表示されます。
ダイアログの[オフセット]テキストボックスにサイズを入力します。今回は"1.2"を入力しました。入力後[OK]ボタンを押します。
パスのオフセットにより、パスが変形され文字の太さが太くなりました。
以上の手順で文字を太くすることができました。
補足
オフセットダイアログでマイナスの数値を入力した場合は、文字の太さが細くなります。
注意
この機能は単純にパスの形状を変更する機能のため、文字のバランスや可視性は低下します。太いフォントウェイトがあるならばフォントウェイトを変更して文字を描画したほうが美しくきれいな文字が描画できます。
著者
iPentecのメインデザイナー
Webページ、Webクリエイティブのデザインを担当。PhotoshopやIllustratorの作業もする。