現象1
症状
Photoshopを利用していると、時々ペンタブレットの筆圧感知が無効になる場合があります。
AdobeやWacomのQAを参照するとドライバーを更新すると解決される可能性があるため。ドライバーを最新のものにアップデートします。
が、ドライバーをアップデートしても解決できませんでした。時々筆圧感知が無効になる場合が出ます。
検証
数台のマシン(PC)で試したところ
- どのマシンでも発生
- 発生頻度の高いマシンと低いマシンがある
- インストール直後からも発生する。(発生頻度は若干低い印象)
- わずかながら32ビット版のPhotoshopのほうが発生頻度が少ない印象
- テールスイッチ(消しゴム)でもこの現象が発生する
- ペンを早く動かすと発生する頻度が高くなる
- 芯の材質には関係なさそう
- コントロールパネルの筆圧ゲージは正しく動作している (Photosohp側でうまく検出できていないようにも見える)
- Photoshopの仮想記憶ディスクをSSDドライブにすると高頻度で発生。HDDドライブに変更すると発生頻度が下がる。
- ペン先をタブレット表面に長い時間(数秒)近づけていると発生
- 縮小率が高いと発生する確率が高い
(暫定)対策
1
Photoshopの仮想記憶ディスクをSSDドライブに作成しないようにし、仮想記憶ディスクはHDDドライブに設定すると症状が軽減されるようです。また、ペンはゆっくり動かして丁寧に描くと発生頻度が下がります。→効果なし?
2
書く位置を定めるために、ペン先をタブレット表面に長時間近づけないように注意するようにしました。→効果なし?
3
なるべく縮小せずに描画するようにしました。→効果なし?
補足
ペンスイッチの設定を無効にした場合、Photoshopでサイドスイッチをうっかり触ってしまうと筆圧無効での描画になるため、これが原因になっている可能性もあります。
対策
Wacomのタブレットドライバを"6.3.6-w3"にアップデートし、Photoshop CCにアップデートしたところ改善がみられました。
現象2
いったんは良くなったような気がしましたが、その後も、時々発生します。
症状
Photoshopで筆圧が無効になる、Photoshopを再起動しても改善しない。
暫定対処
Wacom Professional Service を停止すると改善されます。(ドライバーの他の機能はすべて使えませんが)
コントロールパネルの[サービス]を開きます。
"Wacom Professional Service"を選択し、右クリックします。ポップアップメニューが表示されます。メニューの[停止]を選択します。
サービスが停止します。
サービス停止後は、筆圧が有効になる場合があります。ただし、ドライバー自体が停止しているため、ペンの位置ずれがおきたり、他の機能は利用できません。
対策
タブレットドライバーをアンインストールし、その後、再度インストールすると症状が改善されました。
補足
マウスをUSBハブ経由でなく、本体に直接取り付けると症状が改善されたような?
著者
iPentecのメインデザイナー
Webページ、Webクリエイティブのデザインを担当。PhotoshopやIllustratorの作業もする。
最終更新日: 2014-08-25
作成日: 2013-04-28