複数のフィールド列の条件を判定して合計値を求める - DSUM関数の利用
DSUM関数を利用して、複数のフィールド列の条件を判定して合計値を求める手順を紹介します。
概要
DSUM関数を利用すると、選択した表の領域から複数のフィールド列の条件を判定して合計値を求められます。
SUMIFS関数でも同様の処理ができますが、よりシンプルな記述ができます。
書式
DSUM関数の書式は次の通りです。
DSUM( [データの範囲], [合計値の値の列名], [合計値に含めるかの条件式] )
手順
以下の表をExcelに入力して準備します。
| id | model | name | class | category | price |
|---|
| 1 | C-XM01 | モーダンチェア | ホーム | チェア | 56000 |
| 2 | X-XD05 | ラージデスク | オフィス | テーブル | 87000 |
| 3 | A-DA40 | ラウンドダイニングチェア | ホーム | チェア | 28000 |
| 4 | O-XX100 | ナチュラルオフィス | オフィス | チェア | 13800 |
| 5 | R-D400 | ラウンドダイニングテーブル | ホーム | テーブル | 128000 |
| 6 | R7000 | ウッドキャビネット | オフィス | その他 | 32000 |
| 7 | B-200 | リネンベッド | ホーム | ベッド | 184500 |
| 8 | B-250 | ホワイトダブルベッド | ホーム | ベッド | 324850 |
| 9 | W-80 | ワーキングチェア | オフィス | チェア | 45000 |
| 10 | EG-10X | エルゴノミクスデスク | オフィス | テーブル | 88500 |
L14セルとL15セルに条件となる値を入力します。L14セルには"class"をL15セルには"ホーム"を入力します。
この記述した範囲をDSUM関数に与えることで "class" の列の値が "ホーム" の項目のみを合計する処理になります。
G15セルに次の数式を入力します。
=DSUM(B2:G12, "price", L14:L15)
データの範囲は
B2:G12 とし、L14セルに入力したフィールドの値がL15セルの値と同じ場合の、"price"列の値を合計します。~
今回の場合はでは、"class" 列の値が "ホーム" の項目の "price" の合計値をG15セルに表示する動作となります。
入力を確定すると、合計値が表示されます。 class 列の値が 「ホーム」の項目の price の値の合計値がG15セルに表示されます。
手順:条件式が複数の場合
条件式が複数ある場合は、条件をセルに追加で記述し、条件式の範囲を大きくします。
M列に "category" と "ベッド" を入力します。条件式に
L14:M15 を与えることで、classの値が「ホーム」かつ categoryの値が「ベッド」の項目の
合計値を求める動作になります。
G15セルに次の数式を入力します。
=DSUM(B2:G12, "price", L14:N15)
classの値が「ホーム」かつ categoryの値が「ベッド」の項目の "price" の合計値が G15セルに表示されました。
手順:条件式に等号、不等号が必要な場合
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著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。
