Linuxデスクトップ画面にリモートから接続できるvncserverを利用してみます。
1.パスワードの作成
vncpasswdコマンドでパスワードを設定します。
> vncpasswd
Password: (パスワード入力)
2.vncserverの起動
vncserverを起動します。
> vncserver
New 'localhost.localdomain:1 (root)' deskop is localhost.localdomain:1
起動できるとディスプレイ番号が割り当てられます、上記の例ではlocalhost.localdomain:1の部分に当たります。形式は(ホスト名):(ディスプレイ番号)となります。
ちなみに終了する場合は、以下のコマンドにより指定されたディスプレイ番号のvncserverを終了できます。
vncserver -kill:(ディスプレイ番号)
3.クライアントから接続
RealVNCなどのクライアントで接続します。接続先には(ホスト名):(ディスプレイ番号)を入力します。
接続できるとパスワード入力ダイアログが開きますので1.で設定したパスワードを入力します。入力が正しければLinuxのデスクトップ画面が表示されます。
4.設定ファイルの変更
デフォルトでは接続したときに表示されるウィンドウマネージャはtwmです。非常にシンプルなウィンドウマネージャです。よく使われているgnomeなどのデスクトップマネージャに変更する場合は/root/.vncディレクトリにある xstartupファイルを編集します。
> gedit /root/.vnc/xstartup
エディタが起動しますので。以下の通りに書き換えます。
#!/bin/sh
unset SESSION_MANAGER
exec /etc/X11/xinit/xinitrc
以下のコマンドを実行して、vncserverを再起動します
(-kill と : の間には空白があります。)
> vncserver -kill :1
> vncserver
New 'localhost.localdomain:1 (root)' deskop is localhost.localdomain:1
再度クライアントから接続すると、見慣れたgnomeの画面が表示されます。
著者
かつて日本を代表したスーパーエンジニア (自称)
ハードウェア、電気設備、ガーデニング関係の記事を担当。
最終更新日: 2024-01-06
作成日: 2010-03-05