VNCServerサービスを起動してVNCのサービスを提供する方法を紹介します。
Linuxのインストール
Linuxをインストールします。今回はCentOS 5.5を利用します。
VNCServerのパッケージのインストール
VNCServerのパッケージをインストールします。vnc-server.x86_64のパッケージをインストールします。
(CentOS 5.5の場合は vnc-server-4.1.2-14.el5_3.1.x86_64 パッケージになります。)
VNCパスワードの設定
VNCで接続するためのパスワードを設定します。今回はrootで接続できるように設定しますので、rootでログインしている状態で以下のコマンドを実行します。
vncpasswd
>Password: (VNCで接続用のパスワードを入力)
>Verify: (上記で入力したパスワードをもう一度入力)
/etc/sysconfig/vncservers の編集
今回はrootでログインできるように設定します。/etc/sysconfig/vncservers ファイルの末尾に以下を記載します。
VNCSERVERS="1:root"
VNCSERVERARGS[1]="-geometry 800x600 -nolisten tcp -nohttpd"
解像度を1024×768にする場合
VNCSERVERS="1:root"
VNCSERVERARGS[1]="-geometry 1024x768 -nolisten tcp -nohttpd"
サービスの起動
VNCServerサービスを起動します。以下のコマンドを実行します。
/etc/rc.d/init.d/vncserver start
正常に起動できた場合以下のようなメッセージが表示されます。
VNC サーバー を起動中: 1:root
New 'localhost.localdomain:1 (root)' desktop is localhost.localdomain:1
Starting applications specified in /root/.vnc/xstartup
Log file is /root/.vnc/localhost.localdomain:1.log
ファイアーウォールのポートの穴あけ
こちらの手順を参照してVNCServerが利用するポートを穴あけします。
クライアントからの接続
VNCクライアントから接続する場合は接続先のホストを
(サーバーのIPアドレス):1
と設定して接続します。
その他
必要に応じてVNCServerサービスが自動起動される設定をします。(chkconfig vncserver on などのコマンドを実行)
設定ファイルの変更
デフォルトでは接続したときに表示されるウィンドウマネージャはtwmです。非常にシンプルなウィンドウマネージャです。よく使われているgnomeなどのデスクトップマネージャに変更する場合は/root/.vncディレクトリにある xstartupファイルを編集します。
> gedit /root/.vnc/xstartup
エディタが起動しますので。以下の通りに書き換えます。
#!/bin/sh
unset SESSION_MANAGER
exec /etc/X11/xinit/xinitrc
または、
#!/bin/sh
#Uncomment the following two lines for normal desktop:
#unset SESSION_MANAGER
#exec /etc/X11/xinit/xinitrc
...(以下続く)
となっているのを
#!/bin/sh
#Uncomment the following two lines for normal desktop:
unset SESSION_MANAGER
exec /etc/X11/xinit/xinitrc
...(以下続く)
に変更します。
著者
かつて日本を代表したスーパーエンジニア (自称)
ハードウェア、電気設備、ガーデニング関係の記事を担当。
最終更新日: 2024-01-06
作成日: 2010-12-14