HTMLでワードラップの際に指定した位置で改行させる場合のコードを紹介します。
概要
ワードラップ時に指定した位置で改行させたい場合には
<wbr>
タグを利用します。
何も指定しない場合の動作の確認
何もタグを指定しない場合の動作を確認します。下図のHTMLファイルを作成します。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8" />
<title></title>
<style>
<!--
.Container {
display:flex;
}
.Caption {
border:solid 1px #ff6a00;
flex: 1;
}
.Value{
border:solid 1px #ffd800;
flex:10;
}
-->
</style>
</head>
<body>
<div class="Container">
<div class="Caption">基準測定値</div><div class="Value">1250</div>
</div>
</body>
</html>
上記のHTMLをChromeで開きます。下図のページが表示されます。
ウィンドウの幅を徐々に狭くします。左側の領域の幅が狭くなり改行が必要になります。
さらに幅を狭めると1文字分改行されて次の行に表示されます。
さらに幅を狭めます。
さらに幅を狭めると末尾から2文字目が改行され次の行に移動します。
さらに幅を狭めると下図の状態になります。
wbr タグを利用した改行位置指定
先の動作では幅を狭めると1文字ずつワードラップされて次の行に移りますが、意味の切れ目で改行したいことがあります。先の例での「基準測定値」であれば「基準」と「測定値」の間の部分で改行をしたいです。改行位置を指定する場合は 改行をブロックする nobr タグで囲み、改行させたい一に wbr タグを利用します。
wbrタグを利用したコードを下記で紹介します。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8" />
<title></title>
<style>
<!--
.Container {
display:flex;
}
.Caption {
border:solid 1px #ff6a00;
flex: 1;
}
.Value{
border:solid 1px #ffd800;
flex:10;
}
-->
</style>
</head>
<body>
<div class="Container">
<div class="Caption"><nobr>基準<wbr />測定値</nobr></div><div class="Value">1250</div>
</div>
</body>
</html>
上記のHTMLファイルをChromeで開きます。下図のページが表示されます。
ウィンドウの幅を狭めます。左の枠の幅が狭まり改行が必要になります。
さらにウィンドウ幅を狭めます。wbr タグを配置した「基準」と「測定値」の文字の間で改行されたことが確認できます。
さらに幅をば狭めた状態です。wbrタグを指定した場所以外では改行されない動作になることが確認できます。
注意
Internet Explorer では nobrタグとwbrタグの組み合わせでは表示が崩れるため、Internet Explorer を利用する場合は注意が必要です。
著者
iPentecのメインデザイナー
Webページ、Webクリエイティブのデザインを担当。PhotoshopやIllustratorの作業もする。
最終更新日: 2024-01-06
作成日: 2018-11-15