Google Tag Manager を利用して指定したIDの位置にコンテンツを挿入する

Google Tag Manager を利用して指定したIDの位置にコンテンツを挿入する手順を紹介します。

概要

こちらの記事ではGoogle Tag Managerを利用してGoogle Analyticsのタグの設置、 こちらの記事では Google Tag Managerを利用して独自のタグを配置する手順を紹介しました。
この記事ではページ内の要素に対して、Google Tag Managerを利用してHTMLのコンテンツを挿入する手順を紹介します。

ページの作成

Google Tag Managerのタグを設置したページを作成します。
以下のHTML、CSSファイルを作成します。
set-content.html
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <!-- Google Tag Manager -->
  <script>
  (function(w,d,s,l,i){w[l]=w[l]||[];w[l].push({'gtm.start':
  new Date().getTime(),event:'gtm.js'});var f=d.getElementsByTagName(s)[0],
  j=d.createElement(s),dl=l!='dataLayer'?'&l='+l:'';j.async=true;j.src=
  'https://www.googletagmanager.com/gtm.js?id='+i+dl;f.parentNode.insertBefore(j,f);
  })(window,document,'script','dataLayer','GTM-5G7RFGLB');</script>
  <!-- End Google Tag Manager -->

  <link rel="stylesheet" href="set-content.css" />
  <meta charset="utf-8" />
  <title></title>
</head>
<body>
  <!-- Google Tag Manager (noscript) -->
  <noscript>
    <iframe src="https://www.googletagmanager.com/ns.html?id=GTM-5G7RFGLB"
            height="0" width="0" style="display:none;visibility:hidden"></iframe>
  </noscript>
  <!-- End Google Tag Manager (noscript) -->

  <p>コンテンツをTag Managerで挿入するデモ</p>
  <div class="Frame">
    <div class="ContentTitle">コンテンツ</div>
    <div id="Content1"></div>
  </div>
</body>
</html>
set-content.css
.Frame {
  border:1px solid #ff6a00;
  background-color:#fff8d2;
  margin: 2rem 2rem 2rem 2rem;
}

.ContentTitle {
  font-weight:700;
}

ページを配置します。ページを表示すると下図のページが表示されます。

Google Tag Managerの設定

事前準備

Google Tag Managerのアカウントがない場合や、コンテナがない場合は作成します。

トリガの作成

Google Tag Manager にログインします。コンテナのページを表示します。
左側のメニューの[トリガー]の項目をクリックし、トリガーを作成します。


先にアップロードしたページのみで実行されるトリガーを作成します。 手順はこちらの記事を参照してください。
トリガーを作成した状態が下図です。

タグの作成

コンテナのページの左側のメニューの[タグ]の項目をクリックします。


下図のページが表示されます。右側のエリアの右上の[新規]ボタンをクリックします。


タグの作成ダイアログがスライドイン表示されます。[タグタイプを選択して設定を開始...]のエリアをクリックします。


下図の[タグタイプを選択]のダイアログが表示されます。[カスタム]のセクションの[カスタム HTML]の項目をクリックします。


タグの設定画面に切り替わります。


HTMLのテキストボックスに以下のコードを記述します。
id="Content1"の要素のタグ内に「<p>コンテンツのなかみです。</p>」を表示するコードになります。
<script type="text/javascript">
    window.onload = function onLoad() {
      target = document.getElementById("Content1");
      target.innerHTML = "<p>コンテンツのなかみです。</p>";
    }
</script>
  • ページ表示時にJavaScriptを実行するコードに関してはこちらの記事を参照してください。
  • 要素にコンテンツを設定するコードについてはこちらの記事を参照してください。


下にスクロールし[トリガー]のエリアの[トリガーを選択してこのタグを配信...]のエリアをクリックします。


トリガーの選択画面が表示されます。


先ほど作成した指定したページで実行するトリガーを選択します。


トリガーが選択されました。ぺーじ右上の[保存]ボタンをクリックしてタグ設定を保存します。

プレビューとタグの公開

タグの画面に戻ります。ページ右上の[プレビュー]ボタンをクリックします。


Tag Assistant のページが表示されます。先ほどアップロードしたページのURLを入力します。入力後[Connect]ボタンをクリックします。



デバッグ画面が表示されます。先に作成したタグが[Tags Fired]の欄に表示されることを確認します。


デバッグで表示されたページを確認します。黄色の枠内にTag Mangerで設定した「コンテンツのなかみです。」の文字列が表示されることが確認できます。


[公開]画面でタグを公開します。



ページにアクセスします。枠内にTag Managerで設定したコンテンツが表示されました。


著者
iPentecのメインプログラマー
C#, ASP.NET の開発がメイン、少し前まではDelphiを愛用
掲載日: 2023-12-02
iPentec all rights reserverd.