niji・journey v5のスタイルを変更する

niji・journey v5のスタイルを変更する手順を紹介します。

概要

niji・journey v5では画像生成のスタイルを変更できるようになりました。 この記事では、niji・journeyy v5でスタイルを指定する方法を紹介します。

スタイル

niji・journey v5では以下の4つのスタイルが利用できます。

スタイル 効果 パラメーター
Default・Style デフォルト
Expressive・Style リアルな仕上がりになります --style expressive
Cute・Style かわいい仕上がりになります --style cute
Scenic・Style ドラマチックな仕上がりになります --style scenic

スタイルの変更方法:niji・journey Botを利用する場合

niji・journey Botを利用する場合は /settings コマンドでスタイルに関する設定が表示されます。
設定したいスタイルの項目をクリックすると変更できます。


なお、Midjourney Botにはスタイルに関する設定は表示されません。

niji・journey Botをサーバーに追加する手順はこちらの記事を参照してください。

スタイルの変更方法:Midjourney Botを利用する場合

自分のサーバーでMidjourney Botを利用している場合は /settings コマンドでは設定できないため/prefer suffixコマンドを利用します。

右側のエリアの下部のテキストボックスに /prefer suffix を入力します。


コマンドを入力すると、new_value の項目が表示され、値の入力モードになります。


パラメーターを含めた値を設定します。最低限のパラメーターの場合は次の文字列になります。

スタイル パラメーター
Expressive・Style --niji 5 --style expressive
Cute・Style --niji 5 --style cute
Scenic・Style --niji 5 --style scenic



入力内容を確定しパラメーターを設定します。


設定ができたら /imagine コマンドで画像を生成します。


パラメーターに/prefer suffixで設定した、スタイルに関するパラメーターが付与されていることが確認できます。


設定したスタイルのパラメーターで画像が生成されました。


スタイルによる表現の違い:比較1

スタイルによる出力画像の違いを確認します。
今回は以下のプロンプトでスタイルを変更して画像を出力します。
Prompt
europe style coffee shop, inside

Default・Style

デフォルトのスタイルです。温かみのあるカラーでの出力となります。

Expressive・Style

暖色系で仕上がる印象です。エッジがややソフトになる印象で柔らかい感じの絵になります。

Cute・Style

ポップな感じに仕上がります。ライトの数や小物の数が多く、物が多く混みあった印象になります。 オブジェクトの数を増やして画面の密度を上げる傾向にあるのかもしれません。

Scenic・Style

ライティングが青みがかり、ドラマチックな印象になります。遠方が空気遠近法的表現で水色に霞むのも特徴かと思われます。
エッジはシャープですっきりとした印象の絵になります。

Original・Style

全体的に明るく、淡いカラーの傾向での出力となります。

スタイルによる表現の違い:比較2

Watercolor painting を追加して水彩画風のプロンプトを指定した場合の比較です。
Prompt
watercolor painting, magical herb shop, inside, low angle, wide scene --ar 16:9

Default・Style

デフォルトのスタイルです。温かみのあるカラーでの出力となります。水彩風より若干濃いカラーの印象です。

Expressive・Style

デフォルトのスタイルより、やや彩度が上がり全体的にポップな印象です。塗分けはされずフラットな印象もあります。

Cute・Style

かなり明るい感じで仕上がります。ほかのスタイルより物が若干多く、画面が混みあっている印象です。 生成される画像に階段が多いのは、画面密度を上げたい傾向にあるからなのでしょうか?

Scenic・Style

全体的に暗めになり、彩度も上がります。遠方は青みがかかる傾向です。全体ではシャープな印象ですが、水彩感はある程度出ていると思います。

Original・Style

全体的に明るい画像になり、水彩画的な出力結果になります。

うまくいきすぎている?

出力される画像がうまくいきすぎており、適当にいい感じの画像を出力しているだけの気もするため、--no stairsで階段を削除してみます。
Prompt
watercolor painting, magical herb shop, inside, low angle, wide scene --no stairs --ar 16:9

階段は無くなりますので、プロンプトは解釈されているようです。一方で屋根が教会風のドームになるのが特徴的です。「階段がない=教会」認識ができているのかもしれません。
Default Style
Default Style

Scenic Style
Scenic Style

著者
iPentecのメインデザイナー
Webページ、Webクリエイティブのデザインを担当。PhotoshopやIllustratorの作業もする。
掲載日: 2023-05-16
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