はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編)

C#でシンプルなWindows Formアプリケーションを作成する手順を紹介します。

Visual Studioの起動とプロジェクトの作成

Visual Studio を起動します。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像1

はじめに新しいプロジェクトを作成します。[ファイル]メニューの[新規作成]から[プロジェクト]メニューをクリックします。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像2

[新しいプロジェクト]ダイアログが表示されます。左側のインストールされたテンプレートエリアから[Visual C#]ノードを選択し、[Windows フォームアプリケーション]を選択します。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像3

下部の[名前]テキストボックス部分にプロジェクトの名称を入力します。今回は[FirstApp]とします。場所にはプロジェクトファイル一式を格納するディレクトリの場所を入力します。ソリューション名はこのプロジェクトが格納されるソリューション名を入力します。今回はプロジェクト名と同じにしました。設定ができたら[OK]ボタンを押します。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像4

プロジェクトが新規作成され下図の画面のフォームが表示されます。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像5

フォームの編集、コントロールの配置

作成されたフォームのサイズを変更します。フォームの隅にある白い点(ハンドル)にマウスポインタを合わせドラッグすることでフォームのサイズを変更できます。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像6

続いてコントロール(アプリケーションを構成する部品)であるテキストボックスをフォームに配置します。左側のツールボックスからTextBoxをクリックして選択します。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像7

下図のようにツールボックスが表示されていない場合は、左端にある[ツールボックス]ボタンをクリックするとツールボックスが表示されます。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像8

ツールボックスが表示された状態でツールボックスの右上の[×]アイコンの左隣のピンアイコンをクリックするとツールボックスが表示されたままになります。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像9

ツールボックスのTextBoxをクリックして選択し、フォームの上にドラッグ&ドロップするとフォームにテキストボックスが配置されます。下図のように3つテキストボックスを配置します。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像10

続いて[Button]コントロールをフォームに配置します。左側のツールボックスから[Button]コントロールをクリックして選択します。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像11

選択した[Button]コントロールをフォームにドラッグ&ドロップします。フォームにButtonコントロールが張り付けられました。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像12

フォームにButtonコントロールを4つ配置します。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像13

コントロールのプロパティの変更

3つ配置したテキストボックスの一番右側のTextBoxの色を変えます。まず、TextBoxをクリックして選択します。次に、右下のプロパティウィンドウのプロパティからBackColorプロパティを探します。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像14

BackColorプロパティのドロップダウンボックスの下三角をクリックします。下図のようにカラーパレットが表示されます。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像15

カラーパレットの上部のタブをクリックするとパレットの種類が変わります。下図はWebカラーのカラーバレットに変えた状態です。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像16

[カスタム]タブをクリックしてカスタムパレットを表示します。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像17

パレットの黄色をクリックしてカラーを黄色に変えます。テキストボックスの背景色が黄色になりました。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像18

続いてボタンの表面の文字を変更します。ボタンをクリックして選択します。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像19

右下のプロパティウィンドウからTextプロパティを探します。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像20

Button1をなっている部分を"+"に変更しました。ボタンの表面の文字列が変わります。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像21

Button2をクリックして選択し、同様の操作をします。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像22

左からボタンの文字列を+ - * / に変更します。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像23

イベントハンドラの実装

続いてコントロールのイベントハンドラに処理を記述します。いちばん左側の"+"ボタンをクリックして選択します。次に、プロパティウィンドウの上部にあるツールバーの[イベント]ボタン(稲妻の絵が描かれているボタン)をクリックします。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像24

プロパティウィンドウにイベントの一覧が表示されます。一覧の中から[Click]イベントを探し、コンボボックス部分をダブルクリックします。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像25

コードウィンドウが表示されます。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像26

コードウィンドウのbutton1_Clickメソッド内にコードを実装します。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像27

実装したコードは下記です。テキストボックスに入力された値を足し黄色のテキストボックスに表示するコードになります。
private void button1_Click(object sender, EventArgs e)
{
  int a = Convert.ToInt32(textBox1.Text);
  int b = Convert.ToInt32(textBox2.Text);
  int c = a+b;
  textBox3.Text = Convert.ToString(c);
}

補足 : textBox1, textBox2, textBox3 の名称はどこで定義されているのか

textBox1, textBox2, textBox3 の名称はテキストボックスコントロールのNameに設定されています。デフォルトでは配置した順にtextBox1, textBox2, textBox3, textBox4 ... と末尾の数字が増えて命名されます。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像28


プログラムのデバッグ

プログラムをデバッグします。ツールバーのデバッグ開始ボタン(緑色の三角ボタン)をクリックします。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像29

プログラムが起動しフォームが表示されます。左側の2つのテキストボックスに数値を入力し[+]ボタンを押します。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像30

結果が黄色のテキストボックスに表示されました。ウィンドウの右上の閉じるアイコンをクリックしプログラムを終了します。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像31

コードの実装

button2もbutton1と同様にClickイベントにコードを実装します。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像32

実装したコードは以下の通りです。テキストボックスに入力された値の差を黄色のテキストボックスに表示させるコードになります。
private void button2_Click(object sender, EventArgs e)
{
  int a = Convert.ToInt32(textBox1.Text);
  int b = Convert.ToInt32(textBox2.Text);
  int c = a-b;
  textBox3.Text = Convert.ToString(c);
}

button3もClickイベントにコードを実装します。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像33

実装したコードは以下の通りです。テキストボックスに入力された値の差を黄色のテキストボックスに表示するコードになります。
private void button3_Click(object sender, EventArgs e)
{
  int a = Convert.ToInt32(textBox1.Text);
  int b = Convert.ToInt32(textBox2.Text);
  int c = a*b;
  textBox3.Text = Convert.ToString(c);
}

button4もClickイベントにコードを実装します。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像34

実装したコードは以下の通りです。テキストボックスに入力された値の差を黄色のテキストボックスに表示するコードになります。
private void button4_Click(object sender, EventArgs e)
{
  int a = Convert.ToInt32(textBox1.Text);
  int b = Convert.ToInt32(textBox2.Text);
  float c = (float)a / (float)b;
  textBox3.Text = Convert.ToString(c);
}

デバッグ・アプリケーションの実行

デバッグ開始アイコンをクリックしプログラムを実行します。テキストボックスに数値を入力し[/]ボタンをクリックします。計算結果が黄色のテキストボックスに表示されます。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像35

[*]ボタンを押すと2つのテキストボックスの数値の積が黄色のテキストボックスに表示されます。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像36

[-]ボタンを押すと2つのテキストボックスの数値の差が黄色のテキストボックスに表示されます。
はじめてのC#アプリケーション (Windows Form編):画像37

C#で簡単なアプリケーションを作成できました。

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  • C# Windows Form
  • C# Windows Form はじめて
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著者
iPentecのメインプログラマー
C#, ASP.NET の開発がメイン、少し前まではDelphiを愛用
作成日: 2010-06-19
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