Aterm WR8700N の動作モードの違いとネットワークの構成

Atermの動作モードの違いによるネットワーク構成を紹介します。

PPPoEルータ

PPPoEルータの場合はAterm自身がPPPoEでプロバイダに接続するルータの役割を持ちます。AtermのWAN側にONUやADSLモデムを接続します。LAN側にPCを接続しLAN側のIPアドレスを設定します(192.168.0.10)など、このアドレスがゲートウェイのアドレスになります。無線LANもLAN側のアドレスと同じゾーンを使います。Aterm自身でDHCPサーバーの機能を有効にできLAN側の機器(無線、有線どちらも可)にIPアドレスを割り当てることができます。


ローカルルータ

ローカルルータの場合は、Aterm自身はPPPoEでプロバイダには接続しません。プロバイダに接続するルータはネットワーク内に別に存在します。「ひかり電話」などのIP電話サービスに対応したルータを使用する場合がこれに当てはまります。


Atermがローカルルータの役割を持つため、無線LANのIPアドレスのゾーンを変えることができます。(上の図では192.168.100.0/24を利用しています。)また、DHCPサーバーの機能を有効にでき、無線LANの機器にIPアドレス(192.168.100.0ゾーンのIP)を自動で割り当てることができます。

また、CATVやマンション等の集合住宅などWAN側にIPアドレスが割り当てられている、またはDHCPで取得する場合もこのモードを使います。


無線LANアクセスポイント

無線LANアクセスポイントとして利用する場合はAtermのルータとしての機能は無効になります。LAN側は一般的なハブと同じ動作をします。またDHCPサーバーの機能も利用できないため無線LANの機器にIPアドレスを自動で割り当てる場合は、別途DHCPサーバーを用意する必要があります。ローカルルータと異なり、LANにつながる機器をすべて同じIPアドレスのゾーン(下図では192.168.0.0/24ゾーン)にできます。


著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。
掲載日: 2011-04-24
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