Androidアプリ開発における Target SDK, Minimum Required SDK, Compiler SDK の違い
EclipseでAndroidアプリケーション作成時に[New Android Application]ダイアログが表示されます。ダイアログ内にある"Minimum Required SDK", "Target SDK", "Compile With" について違いを紹介します。
Minimum Required SDK
動作する最低レベルのSDKを選択します。ここで選択したバージョンより低いレベルのSDKではアプリがインストールできない状態になります。"API 8: Android 2.2"を選択した場合はAndroid 2.2未満の端末ではアプリインストールができません。APIの最低レベルがこのバージョンになるため、新しいAPIを利用する場合、Mimimus Required SDKを変更する必要がある旨のエラーが表示されることがあります。
Target SDK
メインターゲットとする端末のSDKのバージョンを設定します。Android SDKでは前方互換性の機能があり、新しいAndroidのバージョンの端末で古いアプリを実行した場合、画面のデザインや外観が変わる機能があります。Target SDKを指定した場合、指定したSDKのバージョンより先のバージョンでの前方互換性を無効にできます。Target SDKのバージョンより古いSDKでもアプリは動作します。
例
Target SDKを Level8に設定するとタブレット等での大画面へ対応しないアプリになります。
Compile With
どのSDKのバージョンのコンパイラでビルドするかを指定します。"Minimum Required SDK"や"Target SDK"と違い、すべてのバージョンのコンパイラは表示されません。コンパイラを追加する場合はAndroid SDK Managerで必要となるバージョンのSDK Platformのパッケージをインストールしておく必要があります。コンパイラは新しいものほど改善が進んでいるため通常は最新のコンパイラを指定します。
著者
iPentecのプログラマー、最近はAIの積極的な活用にも取り組み中。
とっても恥ずかしがり。