空の背景を作成する - Arnold Lightの Skydome を利用 - 3ds Max

Arnold Lightの Skydome を利用して空の背景を作成する手順を紹介します。

手順

シーンの準備

シーンを準備します。平面状のボックスを作成します。


ボックスを配置します。今回は2つボックスを配置します。


この状態でレンダリングします。下図のレンダリング結果となります。

Arnold Lightの配置

ウィンドウ右側のコマンドパネルの[作成]タブをクリックします。コマンドパネル上部のツールバーの[ライト]ボタン(電球のアイコンのボタン)を クリックして選択します。


ツールバー下のドロップダウンリストボックスをクリックします。リストから[Arnold]の項目をクリックして選択します。 Arnoldの項目を選択すると下図の表示に切り替わります。[オブジェクトタイプ]ロールアウトの[Arnold Light]のボタンをクリックします。


[Arnold Light]のボタンをクリックすると、ボタンが選択された状態になり、下図の画面が表示されます。


ビューポートをクリックしてArnold Lightを作成します。


作成したArnold Lightを選択した状態で、コマンドパネルの[修正]タブをクリックします。下図の画面に切り替わります。


[Shape]ロールアウトの[Type]の項目のドロップダウンリストボックスをクリックします。リストの[Skydome]の項目をクリックして選択します。


[Type]を"Skydome"に設定しました。


この状態で、レンダリングします。下図のレンダリング結果となります。

Skydome へのテクスチャの設定

Skydomeライトにテクスチャを設定します。[Color/Intensity]ロールアウトの[Color]グループの[Texture]のラジオボタンをクリックしてチェックをつけ選択します。 選択後[マップなし]のボタンをクリックします。


ボタンをクリックすると下図の[マテリアル/マップ ブラウザ]のウィンドウが表示されます。 [Maps]カテゴリの[Arnold]の[Environment]の[Physical Sky]の項目をクリックして選択します。選択後ウィンドウ右下の[OK]ボタンをクリックします。


テクスチャに"Physical Sky"のマップが設定されます。


テクスチャが設定された状態でレンダリングします。下図のレンダリング結果となります。屋外の雰囲気が出てきました。

背景の表示

先のレンダリング結果では背景部分が黒色でした。空の色にしたいです。[Arnold Light]を選択し、 コマンドパネルの[修正]タブをクリックして選択します。[Shape]ロールアウトの[Shape Rendering]グループの [Light Shape Visible]のチェックボックスにチェックがついていない状態です。


[Light Shape Visible]のチェックボックスをクリックしてチェックをつけます。


レンダリングします。背景色が灰色に変わりました。

マテリアルの設定

Arnold Lightに設定したテクスチャのマップのマテリアル設定を変更します。
[レンダリング]メニューの[マテリアル エディタ]サブメニューの[スレート マテリアル エディタ]の項目をクリックっします。


スレート マテリアル エディタのウィンドウが表示されます。


Arnold Lightを選択した状態で、コマンドパネルの[修正]タブをクリックし、[Color/Intensity]ロールアウトの[Texture]の項目に設定した [マップ]ボタンをドラッグしてスレートマテリアルの中央のエリアにドロップします。


ドロップすると、[インスタンス(コピー)]ダイアログが表示されます。[インスタンス]のラジオボタンをチェックした状態で[OK]ボタンをクリックします。


Arnold LightのSkydome に設定したテクスチャのインスタンスがスレートマテリアルエディタに配置されます。


レンダリングします。先ほどのレンダリング結果と同様です。


スレートマテリアルエディタに配置された[Physical Sky]の項目をクリックして選択し、右側のエリアの[Parameters]ロールアウトの [Azimuth / Elevation]のチェックを外します。レンダリングすると夕方のようなレンダリング結果になります。


再度[Azimuth / Elevation]のチェックをつけます。[Aziumuth]の値を90から180に変更します。 レンダリングすると下図の結果になります。光源の場所が移動した状態になります。


[Elevation]の値を46から90に変更します。光源の位置が高い位置になります。


[Parameters]ロールアウトのエリアを下にスクロールして[Intensity]の値を変更します。


Intensityの値を"2.0"に変更します。光源の強さが上がり、レンダリング結果が明るくなります。


Intensityの値が"5.0"の場合の結果です。

光源の設定変更

光源の強さは、マテリアル設定ではなく、Arnold Lightのパラメーターでも変更できます。メインウィンドウのビューポートでArnold Lightを選択し コマンドパネルの[選択]タブをクリックし、コマンドパネル下側の[Color/Intensity]ロールアウトの[Intensity]グループの[Intensity]の値を変更します。 値を大きくすると、光源が強くなりレンダリング結果が明るくなります。


値を小さくすると光源が弱くなります。


Arnold LightのSkydomeを利用して空の背景を作成できました。


著者
iPentecのメインデザイナー
Webページ、Webクリエイティブのデザインを担当。PhotoshopやIllustratorの作業もする。
最終更新日: 2022-09-21
作成日: 2022-09-21
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