ノートPCで、電源オプションの設定とは関係なく、数分でスリープ状態になってしまう現象と対策について紹介します。

現象

電源オプションの設定で、ある程度の長い時間経過でスリープになる設定にしてあるにもかかわらず、数分程度の短時間操作しないだけで、PCがスリープ状態になります。

原因

通常の状態では設定項目に表示されない、「システム無人スリープタイムアウト」という項目の値が設定されていることが原因と考えられます。

対策

「システム無人スリープタイムアウト」項目の追加

下記のregファイルを準備します。
「システム無人スリープタイムアウト」の項目を表示するregファイルです。

Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\PowerSettings\238C9FA8-0AAD-41ED-83F4-97BE242C8F20\7bc4a2f9-d8fc-4469-b07b-33eb785aaca0]
"Attributes"=dword:00000002

「システム無人スリープタイムアウト」の項目を非表示にするregファイルです。

Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\PowerSettings\238C9FA8-0AAD-41ED-83F4-97BE242C8F20\7bc4a2f9-d8fc-4469-b07b-33eb785aaca0]
"Attributes"=dword:00000001

Add_System_unattended_sleep_timeout.reg ファイルをクリックして実行します。


レジストリを変更するため、下図のアラートダイアログが表示されます。[はい]ボタンをクリックして続行します。


レジストリの変更が完了すると、下図のメッセージダイアログが表示されます。

「システム無人スリープタイムアウト」の設定変更

コントロールパネルの[ハードウェアとサウンド]カテゴリの[電源オプション]の画面を開きます。下図の画面が表示されます。設定を変更したいプランの右側の[プラン設定の変更]リンクをクリックします。


下図の[プラン設定の変更]ダイアログが表示されます。ダイアログ下部の[詳細な電源設定の変更]リンクをクリックします。


[電源オプション]ダイアログが表示されます。


[スリープ]のノードを開きます。子ノードに[システム無人スリープタイムアウト]の項目があることが分かります。


デフォルトの状態では、[システム無人スリープタイムアウト]の項目は表示されません。


[システム無人スリープタイムアウト]のノードを開きます。バッテリ駆動時と、電源接続時の設定時間が表示されます。設定時間は2分になっています。


設定時間を変更します。今回は15分に変更します。


マシンを再起動して、短時間でスリープになる現象が改善されたかを確認します。

別の方法

プランごとではなく、[システム無人スリープタイムアウト]のデフォルト値を変更する手順を紹介します。

レジストリエディタを起動し以下のノードを開きます。


子ノードが複数ありますが、その中の"381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2e" ノードを選択します。ノード内に"AcSettingIndex"と"DcSettingIndex" の値が存在しています。


AcSettingIndexの値を開きます。表示を10進数に変更します。120が設定されており、120秒=2分の設定になっています。


DcSettingIndexの値を開きます。表示を10進数に変更します。こちらも120が設定されており、120秒=2分の設定になっています。


値を変更します。900(900秒=15分)に設定しました。

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他の関連キー

参考URL

http://www.sevenforums.com/tutorials/246364-power-options-add-system-unattended-sleep-timeout.html