パフォーマンス モニター (パフォーマンス カウンター) でWebサーバー(IIS)の負荷調査をする
パフォーマンス モニター (パフォーマンス カウンター)でWebサーバー(IIS)の負荷調査をする手順を紹介します。
補足
この記事で紹介している測定は、Webサーバーの接続数やエラー発生などの指標を確認しています。Webサーバーの静的ファイル送信では、
CPU高負荷やレスポンスタイムの低下などのパフォーマンス低下は発生しにくいため、ボトルネックとなる個所を特定する場合は、Webサーバーのパフォーマンス測定ではなく、
ASP.NETアプリケーションなどのWebアプリケーションを調査するほうが問題の発見につながります。
ASP.NETアプリケーションのパフォーマンスを測定する方法は
こちらの記事を参照してください。
パフォーマンス モニターの起動
パフォーマンスモニターを起動します。パフォーマンスモニターはスタートメニューの[管理ツール]フォルダ内の[パフォーマンス モニター]のショートカットをクリックします。
下図の[パフォーマンス モニター]のウィンドウが表示されます。
左側のツリービューで[モニター ツール]内の[パフォーマンス モニター]のノードをクリックして選択します。
下図の画面に切り替わります。デフォルトの状態では、
%Processor Time
の値が表示されています。
右側のエリアの下部のカウンター名や凡例が表示されているリストで右クリックします。下図のポップアップメニューが表示されます。
メニューの[カウンターの追加]の項目をクリックします。
[カウンターの追加]ダイアログが表示されます。
IISのカウンター
IISのWebサーバーのパフォーマンスカウンタは、W3SVC_W3WP のカテゴリ内に配置されています。
リクエスト数
Webサーバーのアクティブなリクエストは
W3SVC_W3WP
カテゴリの
Active Requests
カウンタで取得できます。
ワーカー プロセスによって処理されているリクエストの現在の数が取得できます。
1秒間当たりのリクエスト数
Webサーバーの1秒間当たりのリクエストは、
W3SVC_W3WP
カテゴリの
Requests / Sec
カウンタで取得できます。
エラー
サーバーエラーの数は、
W3SVC_W3WP
カテゴリの
%401 HTTP Response Sent
%403 HTTP Response Sent
%404 HTTP Response Sent
%500 HTTP Response Sent
カウンタで取得できます。
サーバー高負荷等でエラーが発生する際は HTTP 500 のレスポンスが返りますので、
%500 HTTP Response Sent
でHTTP 500レスポンスの割合を取得します。
エラーは出ていないことがわかります。
パフォーマンスモニターでIISへの接続状態やエラーの発生状況などを確認できました。
このページのキーワード
- パフォーマンス モニター IIS
- パフォーマンス カウンター IIS
著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。