ジャンクションの作成手順、削除手順を紹介します。

概要

Windows 2000以降のOSではジャンクション機能が使えます。ジャンクションを作成するにはmklinkコマンドを利用します。
また、ジャンクションを削除する場合はrmdirコマンド、またはエクスプローラーを利用します。
PowerShellを利用する場合には、ジャンクションの作成は New-Item コマンドを利用し、削除する場合は、Remove-Item コマンドを利用します。

ジャンクションの作成: コマンド

書式

コマンド例

以下のコマンドを実行すると、d:\にdvの名称で d:\develop\localへリンクするジャンクションが作成できます。

mklink /j d:\dv d:\develop\local

実行例

以下のコマンドを実行します。

mklink /J c:\data\wpimg c:\Windows\Web

ジャンクションが作成され、以下のメッセージがコンソールに表示されます。


c:\data ディレクトリを確認します。wpimg の名前のジャンクションが作成できています。


ジャンクションの項目をダブルクリックすると、リンク先のフォルダが開かれます。

補足:ファイルに対してジャンクションを作成した場合

ファイルに対してはジャンクションは動作しません。
以下のコマンド例のように、ファイルに対してジャンクションを作成することはできますが、 作成されたジャンクションの項目ダブルクリックすると、「ディレクトリ名が無効です」のエラーが発生しアクセスはできません。

mklink /j c:\data\flex.html c:\data-new\flex-0.html

また、ジャンクションを開こうとした場合もアクセス権がない旨のエラーが発生します。

ジャンクションの削除: コマンド

書式

例

以下のコマンドは、d:\dv ジャンクションを削除する例です。

rmdir d:\dv

エクスプローラーで削除する方法

コマンドではなくエクスプローラーで削除する方法もあります。

エクスプローラーでジャンクションのあるフォルダを開きます。


ジャンクションの項目をクリックして選択し[Del]キーを押すか、右クリックしてポップアップメニューを表示し、[削除]ボタンをクリックします。


ジャンクションが削除できました。


ジャンクションの削除の手順を紹介しました。

ジャンクションの作成: PowerShell

書式

記述例

d:\data に MyData という名称で c:\develop へリンクするジャンクションを作成するコマンドの例です。

ジャンクションの削除: PowerShell

書式

記述例

"c:\My Data" ディレクトリ内にある "link" ジャンクションを削除する例です。

補足: [System.IO.Directory]::Delete コマンドの利用

以下の書式でも削除できます。

書式

Deleteメソッドを利用する、次の書式でも削除できます。

コマンド例

次のコマンドを入力することで、d:\data ディレクトリの MyData のジャンクションを削除できます。